スポンサーリンク

【かがみの孤城】原作になかったオルゴールは何故置かれたのか!曲名「トロイメライ」の意味について考察

2022年12月23日公開となりましたアニメ映画「かがみの孤城」

原作とアニメ映画ではいくつか違う点もあったのですが、その中でも一番大きな違いとなっていたのがゲームの間にあった大きな手動オルゴールではないでしょうか。

ここではその原作にはなかったオルゴールについてご紹介しようと思います。

原作にはなかったこの舞台装置は何のために置かれたのか。

オルゴールの曲だった「トロイメライ」の意味、それによって作品で何を伝えたかったのかを考察してみようと思います。

また、原作とアニメ映画の違いはこちらの記事にもまとめておりますのでご参考下さい。

このブログを読んでわかる事

・アニメ映画「かがみの孤城」のオルゴールが置かれた理由について(考察)
・アニメ映画「かがみの孤城」のオルゴールの曲「トロイメライ」の意味について

スポンサーリンク

「かがみの孤城」の原作になかったオルゴールは何故置かれたのか

「かがみの孤城」の原作とアニメ映画の違いで一番大きかったのが、ゲームの間に置かれていたオルゴールの存在ではないでしょうか。

このオルゴールは何故ここに置かれたのか。

原作にはなかったこの大掛かりな装置が果たして作品に与えた意味はなんだったのかをここでは考察してみようと思います。

また、トロイメライの曲の意味についても調べてみましたのでご覧ください。

スポンサーリンク

「かがみの孤城」の原作になかったオルゴールが作品に与えた効果

アニメ映画「かがみの孤城」のゲームの間に置かれた原作にはなかったオルゴールが作品に与えた効果は、リオンとミオの関係性により深みを与えたと僕は思っております。

幼い頃病室でリオンが姉のミオにプレゼントしたオルゴールは、かがみの孤城のモデルとなったミオの病室のお城のミニチュアに置かれました。

そして、それがそのまま現実のかがみの孤城のゲームの間に現れたのだと思います。

恐らくリオンは最初は気づいてはいなかったでしょうが、最初にオルゴールの動かし方がわかったのはリオンでした。

そしてその時に流れた曲「トロイメライ」を聞いて、小さい頃のことを思いだしたのではないでしょうか。

そこでオオカミ様の正体が姉のミオなのでは?

とこの時に気づいたのではないかと僕は考えました。

原作でもリオンはオオカミ様が姉のミオだと気づいてはいましたが、その気づいたきっかけのようなものは描かれてはおりませんでした。

そこを考えると、このオルゴールという装置がその部分を補完するため原恵一監督が置いたのではないだろうかと僕は思いました。

ではオルゴールの曲である「トロイメライ」について、この曲にも何か意味があるのかもしれないと思い調べてみましたので、次はそのことについてご紹介致します。

スポンサーリンク

「かがみの孤城」の原作になかったオルゴールの曲トロイメライの意味

アニメ映画「かがみの孤城」で原作にはなかった舞台装置オルゴールの曲であるトロイメライについて調べてみました。

まずはこの曲についての詳細をまとめましたのでご覧ください。

トロイメライについて

・ドイツの作曲家シューマンの作品で代表作の一つ(1838年制作)
・ピアノ曲集「こどもの情景」の第七曲
・トロイメライの意味はドイツ語で「夢」「夢想」を意味する

ここで注目したいのはその曲の意味ではないでしょうか。

ドイツ語で「夢」や「夢想」というのはとても象徴的であると思われます。

なぜならかがみの孤城での出来事はリオンの姉であるミオのリオンと一緒に遊びたい。

リオンに同じ学校の友達を作ってあげたいという願いでもあり、ミオの中での夢でもあったのだと思われます。

それを示唆するためにこの曲「トロイメライ」が使われたのではないかと思ってもおかしくはないと思います。

また、この「トロイメライ」はピアノ曲「子供の情景」の7曲目にあたる曲なのですが、他の曲についてもまとめるとこのようになっております。

シューマンピアノ曲「子供の情景」

・1曲目「見知らぬ国と人々について」
・2曲目「不思議なお話」
・3曲目「鬼ごっこ」
・4曲目「おねだり」
・5曲目「十分に幸せ」
・6曲目「重大な出来事」
・7曲目「トロイメライ(夢)」
・8曲目「暖炉のそばで」
・9曲目「木馬の騎士」
・10曲目「むきになって」
・11曲目「怖がらせ」
・12曲目「眠りに入る子供」
・13曲目「詩人は語る」

それぞれの曲のタイトルは日本語訳となっておりますが、こうしてみるとなんか「かがみの孤城」の作品感にとてもあっている曲のタイトルであるような気がします。

そして、作曲家のシューマンは15歳の時に姉を亡くしております。

そこもなんだか作品に重なる部分ではないかと思いました。

原恵一監督がここまで意図してこの曲を選んだかどうか聞いてみたいですね。

スポンサーリンク

【かがみの孤城】原作になかったオルゴールについてまとめ

2022年12月23日公開となりましたアニメ映画「かがみの孤城」の原作にはなかったゲーム間に置かれていた舞台装置「オルゴール」

この装置は何のために置かれたのか、また使われた曲「トロイメライ」の意味についてご紹介してきました。

まとめますとこのようになります。

原作にはなかった舞台装置オルゴールについて

・作品中リオンとミオの関係性により深みを出すために置かれたのではないか
・作品中オルゴールの動かし方に気づいたのはリオン
・曲名「トロイメライ」でオオカミ様が姉のミオだと気づいたのではないか
・トロイメライの意味はドイツ語で「夢」「夢想」
・ドイツの作曲家シューマンによる作曲
・シューマンも15歳の時に姉を亡くしている

このような意味合いを持ったトロイメライの曲を使用することで、原作にはなかった舞台装置である手動のアンティークオルゴールが使われたのだと僕は考えました。

このことによってリオンとミオの関係性について、原作にはなかったオリジナル要素として深みが増したと感じられました。

また、トロイメライの入ったピアノ曲「子供の情景」の中の他の曲のタイトルも決して作品には無関係ではないように思えました。

シューマンピアノ曲「子供の情景」

・1曲目「見知らぬ国と人々について」
・2曲目「不思議なお話」
・3曲目「鬼ごっこ」
・4曲目「おねだり」
・5曲目「十分に幸せ」
・6曲目「重大な出来事」
・7曲目「トロイメライ(夢)」
・8曲目「暖炉のそばで」
・9曲目「木馬の騎士」
・10曲目「むきになって」
・11曲目「怖がらせ」
・12曲目「眠りに入る子供」
・13曲目「詩人は語る」

これは監督の正式なコメントが見つかりませんでしたので、あくまで僕の考察となりますが、果たして結論はどうなのでしょうね。

でも、こんな風に想像を広げることでより作品の面白さが増すかなとも思っております。

他にもアニメ映画「かがみの孤城」について書いた記事はこちらにまとめておりますのでご参考下さい。

ここまで読んでいただきましてありがとうございました。

【話題の人気アニメ映画記事】

かがみの孤城の公式サイト

コメント

error: 無断転載につきましてはしかるべき処置を取らせて頂きます。
タイトルとURLをコピーしました