2022年11月11日より公開となっている新海誠監督の新作映画「すずめの戸締り」
話題となっている人気作品でありますが、謎に包まれているのがサダイジンとダイジンではないでしょうか。
黒猫と白猫の姿をした要石であることはわかっておりますが‥。
映画の中ではサダイジンが草太の祖父羊郎(ひつじろう)のそばに現れ、それに対して羊郎が話しかけるなど謎に包まれたシーンが見受けられました。
そこでここではサダイジンとダイジンについてその正体は誰なのか?
ということで徹底考察してみようと思います。
サダイジンとダイジンの正体は誰なのか
謎に包まれたキャラクター「サダイジン」と「ダイジン」
その正体は「サダイジン」が東の要石、そして「ダイジン」が西の要石であるということがわかっております。
今回の作品を見ていてわかったことの一つとして、草太が要石となったこと、また草太の祖父羊郎が草太が要石となったことを聞いても驚かなかったことから推測するに。
要石は元人間なのだということがわかるかと思います。
では、サダイジンとダイジンは一体誰だったのでしょうか?
まずはサダイジンと羊郎の会話にヒントが隠されているのではと思い注目してみました。
サダイジンと草太の祖父羊郎との会話について
サダイジンの正体を探るのに一番重要なシーンが、草太の祖父である羊郎とサダイジンとの会話についてではないでしょうか。
この時羊郎はサダイジンに向かってこう言います。
「お久しぶりですね、貴方様も付いていくのですね」と。
終始目上の人間に対するかのような言葉遣いとなっておりました。
ここから草太の祖父とサダイジンとの関係について考察してみようと思います。
草太の祖父とサダイジンとの関係について
草太の祖父羊郎とサダイジンとの会話から推測するに二人は面識があり、そしてサダイジンは羊郎よりも目上の人間であると推測できます。
ここから僕はサダイジンの正体は閉じ師であった羊郎の師匠ではないのかと推測致します。
そして、ここに草太が言っていた自分は代々伝わる閉じ師の家系だということからサダイジンは羊郎の師匠であり、父親であったのではと僕は推測致します。
そして、すずめと羊郎の会話で「要石を埋めることの誇りや栄誉について力説していることから、自らの手で要石を埋め込んだのだと思われます。
そして、そこに自らの手で自分の肉親を埋め込むしかなかった無念さとそしてそれを正当化するという思いをひしひしと感じました。
サダイジンの正体は草太の祖父羊郎の師匠であり、父親であると推測致しますが、ではダイジンは一体誰だったのでしょうか。
ここから先は考察というよりはひとつの物語のようなものになってしまうかもしれません。
こちらを推測する前にひとつの仮定を設定しようと思いました。
「要石は肉親にしか打ち込むことができない」
この仮定を設定することでダイジンの正体も見えて来るのではと思いました。
ダイジンの正体は誰なのか
「要石は肉親にしか打ち込むことが出来ない」この仮定に基づいて考えた場合、ダイジンの正体は一体誰なんだろうかと思ったときに一人の人物に思い当たりました。
ダイジンを抜いてそしてまた埋めたのはすずめであります。
つまりダイジンはすずめの肉親であるという事が考えられないでしょうか。
そこで浮上してくるのが、作品中一切姿を現すことのなかったすずめの父親の存在でした。
僕はダイジンはすずめの父親であったと考察致します。
単純にこじつけで当てはめたんでしょと言われてしまいそうですが、ここにもう一つの考察を当てはめることですべての事実に説明がつくことに気づきました。
ダイジンの正体はすずめの父親であるとともに草太の父親でもあると僕は考察致します。
つまり、すずめと草太は兄妹であると僕は考えました。
その理由についてご紹介しようと思います。
すずめと草太が兄妹であると思った理由
なぜ僕がすずめと草太が兄妹であると考えたのかというと、どうしてすずめに後ろ戸が閉められたのかと考えたことにありました。
草太はこう言っておりました。
「自分は代々伝わる閉じ師の家系であると」
そして、すずめが後ろ戸を閉めれたことに対して「君は凄いな」と驚きます。
ここで何故すずめに後ろ戸を閉めることができたのかを考えました。
草太に対する愛の深さ故だからでしょうか?
しかし、すずめは草太と出会ってすぐに草太のことをまだよくわからない状態で後ろ戸を閉めることに力を貸しています。
では、誰にでもできることなのでしょうか?
しかし、それは草太の驚きからそうではないとわかるかと思います。
すずめは一度常世を通った人間であるということからそれができるという考えもあります。
では、何故常世をくぐれたのかというとそこに、閉じ師の家系の力が関係しているとは言えないでしょうか。
また、すずめはダイジン以外にも要石となった草太を埋めております。
これを先ほどの「要石は肉親でしか埋めることができない」という仮定に当てはめるとなると、草太とすずめの関係は兄妹であるのではという考えに行きつきました。
では、そうなると気になるのがいつどのようにすずめと草太の父親は要石となってしまったのかですが、次はそのことについて考察してみようと思います。
すずめと草太の父親がいつ要石(ダイジン)となったのか
ここからがちょっと物語というか僕の考察というか妄想となるのですが、草太が生まれた時、母親が亡くなってしまったと思いました。
そしてショックに打ちひしがれた草太の父親でしたが、それに追い打ちをかけたのが父である羊郎から聞かされた、閉じ師の家系に伝わる人間を要石とする辛い運命について。
その運命から逃れるように草太の父はまだ幼かった草太を置いて失踪します。
これが草太が祖父である羊郎に育てられたという真相であると僕は考えます。
そして草太の父親は逃亡した先ですずめの母親「椿芽(つばめ)」と出会います。
そこですずめが生まれるのですが、この時に草太の父親の行方を探し当てた羊郎に連れ戻されたのではないでしょうか。
つまりこれが椿芽(つばめ)がシングルマザーであった真相なのだと僕は考えました。
そして連れ戻された草太の父親は半ば強制的に要石とされてしまい埋められてしまったのではと考えます。
それが、ダイジンの性格が子供っぽいことと関係していると僕は考えます。
次はそのことについて考察してみようと思います。
何故ダイジンの性格が子供っぽいのか
要石となったあとの意識と抜かれた時の性格なのですが、これは要石となった者の閉じ師としての実力と覚悟が重要となるのではないでしょうか。
つまり草太の父親は閉じ師としての実力と覚悟が足りなかったばかりに抜かれた時には自我をもっていなくダイジンのような子供っぽい性格となってしまったのだと思います。
ですから、サダイジンである羊郎の師匠であり父親だった人物は閉じ師としての実力も恐らく要石となる覚悟もあったため多少の自我もあり落ち着いた性格であったのだと思いました。
これらについてはダイジンとサダイジンの体格の大きさにも表れていると考えております。
だからサダイジンがダイジンを導くような構図であったのにはできの悪い孫(弟子)を師匠(祖父)が導いていたのだと僕は考えました。
そして最後にはダイジンが自らの意思で要石となる事を決意したという構図なのではないのでしょうか。
これが僕の考察したサダイジンとダイジンの正体であります。
サダイジンとダイジンの正体は誰なのかについてまとめ
ここまでサダイジンとダイジンの正体についていったい誰なのかについて考察してみました。
まとめますとこのようになります。
あくまで僕の考察であるので、妄想乙と言われても仕方ありませんが、この考察に当てはめることによって、何故最初にすずめが草太と出会ってそして草太を追いかけたのか。
また、要石となった草太をすずめとダイジンになぜ抜くことが出来たのかについても説明できると思いました。
こちらの記事でもまとめておりますのでご参考下さい。
草太とすずめが兄妹であれば最初に出会ってすずめが草太に惹かれた理由というのもわかりますし、ダイジンが二人の肉親であるからこそ草太を抜くことが出来たのではと考えました。
しかし、この考察だとすずめと草太に結ばれて欲しい方々から盛大なクレームを受けそうですね‥。
そこはほら二人が兄妹だと知っている人は作品中にはもう誰もいないわけですから黙っていれば‥ゲフンゲフン。
ここまで僕の考察という名の妄想にお付き合いいただきありがとうございました。
他にも僕が疑問に感じた点はこちらにまとめておりますのでご参考下さい。
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