皆様も一度は耳にしたことがあるでしょうこの木なん木♪の歌いだしから始まる日立のCMソング。
2024年3月30日をもってTBS系『世界ふしぎ発見!』が約38年の歴史に幕を閉じ終了するのに伴い日立の樹CMが消えると話題になりました。
そこで今回はこの木なんの木の歴代のCMと今後について紹介していきます。
この木なんの木の歴代CM紹介
この木なんの木のCMは1973年から日立グループ提供番組限定で放送されています。
このCMは9代にわたり放送されています。
これから初代から9代目までを紹介します。
この木なんの木の歴代CM紹介 ①初代
この木なんの木のCM初代について紹介します。
CMが作られるきっかけは1966年から1990年に日本テレビ系で放送されていた『日立ドキュメンタリー すばらしい世界旅行』でした。
1972年まで”すばらしい世界旅行”は日立製作所一社提供でしたが1972年に日立グループ25社共同提供に移行する際、それにふさわしいCMをつくろうと、初代「日立の樹」CMの企画がスタートしました。
CMで大樹が登場する理由にについてはこのように書かれていました。
コンピューター技術が大樹のように大地に根を伸ばし、その技術がいろいろな花を咲かせ、実を結ぶという「システムの日立グループ」を象徴する大樹
日立の樹オンライン”日立の樹テレビCMの誕生”より引用
CMが映像でなくアニメーション書かれている理由についてこのように書かれていました。
スタッフは、その思いにふさわしい姿の木を求めて、世界中の名木・巨木を探し回りましたが、形だけでなく背景もよい木が見つけることができませんでした。そこで提案されたのが、アニメーションで描かれた木でした。
日立の樹オンライン”日立の樹テレビCMの誕生”より引用
作詞担当の伊藤アキラさんとスタッフとのやり取りから耳になじみのある歌詞が誕生しました
CMのイメージを説明するスタッフに木の絵を見せられた伊藤アキラさんから、「この木は、なんという木ですか?」「どんな木なのですか?」「どこにあるのですか?」などの質問が出ましたが、絵のモデルとなる実在の木がないため、名前もなければ、どんな木なのかもわかりません。
スタッフは「わかりません」「知りません」と返すばかりでした。そのときのやり取りから、CMソング「日立の樹」の歌詞が生まれたというのは、ウソのような本当の話です。
日立の樹オンライン”日立の樹テレビCMの誕生”より引用
このCMは1973年から1975年まで放送されていました。
この木なんの木の歴代CM紹介 ②二代目
この木なんの木のCM二代目について紹介します。
この代より映像が実写のなり、ハワイ・オアフ島のモンキーポッドが初登場しました。
初代のアニメーションから映像に変更した理由についてこのようにこのよう書かれていました。
「技術やシステムを語るCMだからこそ、命ある本物の木を使いたい」
日立の樹オンライン“テレビCM制作の舞台裏”より引用
この代からCMが30秒から60秒になりました。
このCMは1975年から1979年まで放送されていました。
この木なんの木の歴代CM紹介 ③三代目
この木なんの木のCM三代目について紹介します。
この代でモデルとなった木の変更についてはこのように書かれていました。
当時のスタッフは、世界の木をめぐりながら多くの木を紹介していくことを考えていた
日立の樹オンライン“テレビCM制作の舞台裏”より引用
この代以降5代目までは世界の樹をモデルに使用しています。
この樹のモデルはハワイ・ハワイ島マンゴーです。
このCMは1979年から1980年まで放送されていました。
この木なんの木の歴代CM紹介 ④四代目
この木なんの木のCM四代目について紹介します。
この樹のモデルはシンガポール北部のパニヤンツリーです。
このCMは1981年から1982年まで放送されていました。
この木なんの木の歴代CM紹介 ⑤五代目
この木なんの木のCM五代目について紹介します。
この樹のモデルはロスアンゼルス・オレンジカウンティのカリフォルニアオークです。
このCMは1982年から1984年まで放送されていました。
この木なんの木の歴代CM紹介 ⑥六代目
この木なんの木のCM六代目について紹介します。
この樹のモデルは2代目と同じハワイ・オアフ島のモンキーポッドです。
樹のモデルを2代目と同じにした理由についてこのようこのように書かれていました。
視聴者から「モンキーポッドのCMをまた見たい」という声が多く寄せられるように
日立の樹オンライン“テレビCM制作の舞台裏”より引用
以降9代目までハワイ・オアフ島のモンキーポッドが使用されています。
日立の樹と言えばこの樹をイメージする人が多いのではないでしょうか
1986年にエンド部が「システムの日立グループ」の表示から「システムとエレクトロニクスの日立グループ」のサブスローガンに変更されました。
このCMは1984年から1989年まで放送されていました。
この木なんの木の歴代CM紹介 ⑦七代目
この木なんの木のCM七代目について紹介します。
200年にエンド部の「システムとエレクトロニクスの日立グループ」の表示が「HITACHI Inspire the Next」に変更されました。
このCMは1989年から2001年3月24日まで放送されていました。
この木なんの木の歴代CM紹介 ⑧八代目
この木なんの木のCM八代目について紹介します。
ナレーションが仲村秀生さんから佐藤ひろしさんに変更されました。
このCMは2001年3月30日から2005年1月29日まで放送されていました。
この木なんの木の歴代CM紹介 ⑨九代目
この木なんの木のCM九代目について紹介します。
CMソングのアレンジを全面リニューアルしナレーションが小田切大さんに変更されました。
2006年に日立の樹があるモアナルア・ガーデンパークの所有者が変わったのを機に身売りないし州政府に移管される計画が出ました。
日立はこの樹が日立のイメージブランドにもなっていることから、日立が公園を管理する地元企業と年間約40万ドル(約4800万円)で営業目的での独占的撮影権を10年間締結しました。
日立の樹は、2010年9月に、アメリカ合衆国ハワイ州の“Exceptional Tree”(特別な木)に認定されました。
このCMは2005年2月5日から放送されています。
世界発見終了後「この木なんの木」のCMは今後見れないの?
3月30日に『世界ふしぎ発見!』が終了します。
この木なんの木のCMは今後見られなくなってしまうのでしょうか?
他で放送・後発番組・世界ふしぎ発見!特番で見られるのか調べてみました。
この木なんの木のCMは今後見れないの? ①他では放送されてない?
この木なんの木のCMが放送されている番組を紹介します。
全国放送でこの木なんの木のCMがレギュラー放送されているのは世界ふしぎ発見!だけでした。
民放では毎週第4日曜日に千葉テレビで放送されている柏レイソル応援番組”Rising Reisol"で放送されています。
不定期では毎年12月に開催されれ日立3ツアーズ選手権と都市対抗野球で日立製作所の中継が行われる際のみ放送されています。
この木なんの木のCMは今後見れないの? ②後発番組で放送されない?
世界ふしぎ発見!の後発番組について紹介します。
世界ふしぎ発見!の後継番組は『世の中なんでもHOWマッチ いくらかわかる金?』が放送されています。
スポンサーについての情報はありませんでした。
世界ふしぎ発見!の終了につてTBS関係者の話としてこのような記事がありました。
番組の冠スポンサーである『日立』が“費用対効果”を考慮してスポンサーを降りることになったんです。海外での売り上げが増え、“日本で多額の宣伝費をかける必要がない”と判断したそう。お茶の間の消費者ではなく、対企業での販促を強化する方針となったのもスポンサーを降りる一因でした」
女性自身PRIME 2023.10.28より引用
このことから日立がスポンサーとして名前が出ることなないと思われます。
この木なんの木のCMは今後見れないの? ③世界ふしぎ発見特番で見れる?
世界ふしぎ発見!の特番で見られるのか紹介します。
2024年3月30日の最終回の新聞テレビ欄に番組関係者の愛を感じる秀作がありました。
左側の縦文字と最終行を「L字型読み」にすると、「38年ありがとう 今後は皆さんがミステリーハンターだ」と読める。
4月以降は特番として放送が予定されていますが日時も発表されていませんのでスポンサーが日立になるかもわかりません。
もしかすると3月30日が全国放送が最後になるかもしれませんね。
この木なんの木のCMについてまとめ
ここまでこの木なんの木のCMについて紹介してきました。
まとめますとこのようになります。
約半世紀にわたって放送されて州まで動かすようなCMが終わるのはとても残念ですが、またいつか復活を願いたいですね。
最後までご覧頂きありがとうございました。
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