2024年7月からアニメ2期が放送開始となる【推しの子】
印象に残ったシーンの一つとして最も特徴的といえるアクアの目の星が消えるシーンが挙げられるのではないでしょうか。
【推しの子】に登場するアイを始め、アクアやルビーなど限られたキャラクターのみにある特徴といえば目の星。
ここでは目に星を持つキャラクターを紹介した上で、その目の星の意味について考えたうえで
なぜアクアの目から星が消えたのかを考察してみようと思います。
【推しの子】アクアの目の星はなぜ消えたの?
【推しの子】アクアの目の星は異母兄弟の姫川大輝から父親の上原清十郎がこの世にいないと分かって消えていきます。
本当の父親は実はカミキヒカルだと後にわかるのですが…
この目の星は母アイから受け継いだとされるもので非常に目を引きます。
アクアの心情によって大きく変化しますが、星が消えたときの印象が強かった読者も多かったのではないでしょうか。
星が消えた理由を考える前にまず目に星があるキャラについて調べていきたいと思います。
【推しの子】目に星のあるキャラは誰?
目に星のあるキャラは誰なのか、原作から分かったことをまとめます。
原作を見ている限りではこちらのキャラの目に星が現れたのを確認できました。
ではそれぞれについて詳しくご紹介していきます。
【推しの子】目に星のあるキャラは誰? ①アイ
アイのシンボルとも言える星の目。
両目にキラキラしている様子がまさに“アイドル”の象徴のように感じます。
基本的に星の色は白です。
ただ、暗い気持ちになっているときには黒く濁った目にになることも…
壱護にスカウトされたときに釈放された母が施設に迎えに来てくれなかったことを話すときは目が真っ黒でした。
アニメでも目の星はありながらも真っ黒で…
また、最期にアクアとルビーに愛していると伝えた後に星の光が少しずつ弱まりながら息を引き取ると同時に完全に黒くなってしまいます…
アクア達が撮影している映画「15年の嘘」は第110話で14年前にアイが五反田監督に頼んだ企画のやり直し…
当時の企画はB小町の人気アイドルへ駆け上がるドキュメント映画
撮影する中で、アイの嘘で塗り固めた姿や取り繕った様子ならいつでも中止にすると五反田監督が伝えると
アイは「本物の私を撮ってください」と話し、その目は真っ黒でした。
本物のアイとは何かと気になっていたところ、第134話にてルビーが役作りとしてアイの掘り下げをしている中で、涙を流すアイの目の星は黒くなっていました。
完璧で究極なアイドルと崇められていたアイの本来の姿は、友達とのすれ違いで傷つく普通の女の子だったのかもしれません。
私もアイに対して理想を押しつけていたかもとハッとなりました。
【推しの子】目に星のあるキャラは誰? ②カミキヒカル
カミキヒカルはアクアとルビーの父親であり、アクアが復讐したいアイの敵でもあります。
初登場は第96話のララライの昔の稽古動画の中でした。
リアルで登場したのは第109話にて女優片寄ゆらの命を奪った充実感に浸っているかのようなゾクッとする場面…
第138にて鏑木Pと会食していますが、星の色はずっと黒い状態です。
本人ではないですが、アクアが演じる映画の中のカミキヒカルはアイと楽しく過ごすシーンでは白く、姫川愛梨との絡みで黒くなったりと変化します。
【推しの子】目に星のあるキャラは誰? ③アクア
アクアは生まれつき右目に星を宿しています。
普段は白色ですが、アイの最期に関与する情報を得たときなどは黒色になります。
また、“今日あま”でストーカー役を演じている際も黒くなっていました。
ただ、第64話にて“演じることが復讐”とアイの無念を晴らすと決めたときには、大きく黒い星が両目に現れました。
第68話にて早合点ですが、上原清十郎が父で既に故人と分かって際に星が一度消えます。
きっと苦しくて心底では復讐を終えたかったのだろうなと思います…
しかし、第95話にて父親が上原清十郎ではないと知り、アクアの心情が揺さぶられます。
それでも躊躇していたので瞳の色は濁った状態でした。
そして、アクアより先に父親の正体に辿り着いたあかねと決別をした際に、復讐の道を突き進むと決めた彼の目には真っ黒な星が両目に再び現れました。
復讐のためにルビーにも言わずに自分達がアイの隠し子なことを世間にばらし、映画「15年の嘘」も進めていきます。
そのため一時ルビーと険悪で…お互いの前世を知って仲直りができてホッとしたのも束の間…
すでにアクアの心は壊れつつある心情を表しているのか、126話では苺プロに戻ってきた壱護が心配するアクアの目の星は目の星は右が黒、左が白とバラバラです。
まるで心も分裂して壊れてしまったかのようだよ…
もうこのまま黒い星でいるのかと思われましたが、第143話にてさりなでもあるルビーが昔と何も変わらないと今の自分のことも全肯定してくれます。
その言葉に救われたかのように生まれつきの右目の星が白く戻りました。
できればこのまま白い星であってほしいですが…
映画が佳境に入っていくので波乱はまだまだ続くと思われます。
【推しの子】目に星のあるキャラは誰? ④星野ルビー
ルビーは生まれつき左目に星を宿しています。
左目の星はずっと白く純粋で真っ直ぐなルビーらしく透き通っていました。
しかし、心の支えであるゴローの無残な姿を見て復讐を決意してからは両目に黒い星を宿します。
黒い星の状態のルビーはそれまで目指していた綺麗なアイドルから打って変わります。
ただ、アクアの暴露により誰も信じられなくなった彼女は多忙と相まって追い込まれていき、前世の母の姿を見て崩壊寸前になります。
その中でお互いの前世を理解し、アクアの中のゴローから真っ直ぐ夢を見るさりなはアイより眩しいと言われます。
本当は嘘をつくのが苦しくて、さりなの頃の世の中を恨む自分が嫌でたまらなかったルビーの心がスーッと軽くなり、瞳も白く戻ります。
その後も基本的に白いままで、映画の撮影が始まってアイを演じるときだけ白くなります。
撮影が進む中で仲間の言葉に傷ついて孤独感に包まれた際に両目とも黒くなります。
さらに、怒りとも言える勢いでそんな自分を隠すかのような大きな嘘の笑顔に戻る際に、今までで一番の大きな白い星を宿します。
あまりの強さに怖くなりましたが、撮影を終えてかなとの会話からいつものルビーの表情に戻っていて安心しました。
自分もアイドルに夢を託しすぎていたのかなと思わず反省しました…
また、第142話ルビーがさりなとしてゴローに問いかける際は星が消えていたのが気になります。
【推しの子】目に星のあるキャラは誰? ⑤黒川あかね
黒川あかねはアイやカミキヒカルの血縁者ではないものの星の目を宿すことができます。
星の目を手に入れたきっかけは第28話にて恋愛リアリティショーの「今ガチ」の中で“アイ”を演じようと試みたことです。
素の彼女で挑んだ際に上手く達振る舞えず結果的に炎上を起こしてしまい、共演者からキャラ付けしてみようと提案がありました。
あかねはアイに関する資料をかき集め、鋭いプロファイリングによりアイに隠し子がいることまで推察します。
さらに、イメージしたものを完璧に再現する演技力を持ち合わせていたことでアイを演じたときに両目に白い星を宿すことができました。
そこからは2.5次元舞台「東京ブレイブ」の鞘姫役にのめり込んだときやドラマや映画にてカメラを向けられたときに両目とも白い星になります。
あかねの周囲を飲み込むような迫力…
受け止められるのは拮抗した実力のかな以外難しいと思いました。
また、プライベートでもアイについて考えるときは星が目に出てきています。
あかねの推理力が高すぎて…
何かに巻き込まれるのではとヒヤヒヤしています…
【推しの子】目に星のあるキャラは誰? ⑥有馬かな
有馬かなには、クロス型の星がいくつも瞳に宿るシーンがありました。
第63話の2.5次元舞台「東京ブレイブ」にて天真爛漫な剣を楽しく演じたときに眩い瞳になります。
アイ達のような大きな星と形は違いますが、輝き度数は引けを取りません。
芸能界で生き延びるために周囲に合わせた演じ方を習得していました。
しかし、あかね・アクアによって本来の太陽を照らすキラキラした演技を引き出されます。
この姿には彼女を便利な役者扱いしていた鏑木Pをも驚かせるのですが、実力だけでは評価されない芸能界。
その後、彼女は今ひとつ役者としての仕事を増やせず、色々重なって半ばやけになったことで問題も起こしてしまいます…
ですので、何かの役を演じるシーンは少ないのですが、第120話にて少し癖のある役を演じます。
それも“好きな男の髪の毛を料理して美味しそうに食べる女”で、料理をしている小さい1コマの瞳が剣のときと同じようにクロス型の星でいっぱいです。
狂気を感じて、怖くなりましたよ…
【推しの子】目に星のあるキャラは誰? ⑦片寄ゆら
片寄ゆらは第109話のみの登場ですが、星の目を持っていました。
今をときめく女優で彼女自身も歴史に残るような作品で演じたいと話しています。
夢を語る際の瞳に星が宿っていたのですが、その後すぐにカミキヒカルによって命を奪われてしまいました。
若くして第一線で活躍するほど才能に溢れていたと思われる片寄ゆら
そんな彼女が活躍する世界であって欲しかったのですが…
中々残酷に物語が進んでいる【推しの子】だと改めて痛感しました。
このように星の目は限られた人物しか宿すことが出来ていません。
星の目にはどんな意味が込められているのかについて考えてみたいと思います。
【推しの子】目の星の意味について
以上が目に星のあるキャラについての紹介でしたが
ここまで読んでいただいて目の星に特徴があることにお気づきの方もいらっしゃるかと思います。
推しの子において現れる目の星には次のような特徴があります。
ではそれぞれについて詳しく紹介していきたいと思います。
【推しの子】目の星の意味について ①目の色が白い時
【推しの子】目の星の色が白いのはどんなときなのでしょうか。
それぞれのキャラの目の色が白くなった時について次の一覧にまとめます。
目の星が白い時、周囲の視線を奪って釘付けにします。
思わず引き込まれる目の星は、まさにスター性の象徴と言えるでしょう。
“自分は特別だという説得力”いわばスター性は美男美女ばかりの芸能界において生き残るための最強アイテム
そんな目の星はアイは天性のもので、アクア・ルビーは遺伝と思われます。
あかねやかなのように努力によって殻を破ることでも得られるようでもあります。
ただし、かなは完全な星型ではないので成長中という見方もできそうです。
ゆらは1話のみの登場なので何ともいえませんが、カミキヒカルにしっかりマークされている様子からして天性と可能性が高いと思われます。
【推しの子】目の星の意味について ②目の星が黒い時
そして一方目の色が黒い場合についてご紹介いたします。
ここで一覧で上記キャラクターたちの目の色が黒いシチュエーションを一覧にします。
黒という色だけに目の星が黒いときはシリアスな場面も多いです。
そして黒くなる理由には次のようなものが考えられると私は思ってます。
ではそれぞれについて詳しく解説していきます。
目の星が黒い理由 ①負の感情に包まれているため
目の星が黒くなるときは、主に嘘をついたり、復讐心にかられていたりと負の感情に包まれています。
特に自分の気持ちに対して嘘をついているときにハッキリと黒くなっている印象です。
アイが母が迎えに来なかったことを気にしていないとあっけらかんとしたり、ルビーのなりふり構わないときにやたら饒舌になったり
その際の表情は本当に暗くて、見ていても心配になります。
アニメでアイが母親のことを語る様子は本当にこっちの方がオロオロしました…
また、復讐心にかられているときも目が黒くなります。
この復讐心に支配されているのは主にアクアです。
2.5次元舞台の「東京ブレイブ」にてアイを救えなかった自分を責め続けるアクア
そのため演じることが楽しいと思うときに罪悪感からパニック障害のような症状が出ます。
これを乗り越えるために”演じることが復讐”と突き進むことを覚悟をした際に両目ともハッキリと黒くなりました。
星の目の色は感情の影響を受けていて、負の感情を抱くと黒くなると言えます。
目の星が黒い理由 ②感情のコントロールができない
【推しの子】において目の星が黒くなる理由ですが。
さらに、感情のコントロールができないことも黒くなる要因になるのではないかと思われます。
アクア・ルビーはアイへの思いが強く、周りから見て異常な執着に見えるほどです。
五反田監督やあかねは2人の様子からアイが母親であることを察していましたね。
嘘や復讐心など負の感情を抱く理由は、2人ともアイの無念を晴らすことです。
ルビーはゴローへの親愛も加わったことで制御が利かなくなったのでしょう。
アクアの前世がゴローと分かったルビーは自分の中の嘘を吐露して、元の左目の星になります。
ようやく出会うことができたという安堵感からの変化と考えると、感情の抑えが出来ないことで目の色を安定できない可能性が考えられます。
一方、アイは自分の中の嘘さえも包み込み大きな嘘をつくことでコントロールして、白くなっていたのかもしれません。
映画撮影にて友達とのすれ違いで傷つき孤独感に包まれたルビー演じるアイも両目が黒くなります。
それを打ち消すかごとく偶像として完璧なアイドルへとなるため、今までで最も輝きながらも無機質な白の星を宿していました。
負の感情を表に決して出さないという強い覚悟とも見える感情のコントロールはアイの天性のものかもしれませんね。
目の星が黒い理由 ③遺伝的なもの
目の星が黒くなる理由には遺伝的なものという可能性もあります。
アクアとルビーはアイの子でもありますが、カミキヒカルの子でもあります。
元々2人の目の星は片方ずつしかありません。
これはアイの目の星を半分ずつに分け合ったとも見えます。
そうすると、カミキヒカルの目の星も半分ずつを分け合っていることになります。
カミキヒカルの目は通常モードで黒い星、彼についての過去はまだまだ謎ですが、負の感情でいっぱいなのではと想像されます。
アクア・ルビーは負の感情に包まれたときはアイに加えてカミキヒカルの星の目も出てくることで両目とも黒くなるのではないでしょうか。
あかねやかなには黒い星が現れた描写がないことからもその可能性は考えられます。
目の星が白い時・黒い時についてスター性や負の感情が要因することを踏まえた上で、アクアの目の星が消えた理由について考えていきたいと思います。
【推しの子】アクアの目の星はなぜ消えたのか考察
【推しの子】アクアの目の星はなぜ消えたのか考えていきます。
まずは目の星が消えたときの状況を整理してみようと思います。
アクアの目の星は第68話で復讐したかった父親がすでにこの世にいないと分かったことで、安堵感に満ちた様子とともに消えました。
後に自分の父親は上原清十郎ではなくカミキヒカルであることが分かって再び波乱が始まります。
先ほど考えたように目の星はスター性および負の感情の二面性を持ちます。
スター性は芸能界を生き抜く上では必須であり、アクアも高みに行く必要がありました。
復讐心という負の感情に包まれたアクアだったので、目の星は黒くなっていました。
早合点ですが、父親はこの世にいなく復讐の必要がなくなったと考えたアクア。
自由に普通に生きていいのか、幸せになってもいいのかと自分に問いかけます。
普通に生きていくとなれば芸能人である必要はなく、スター性もいらなくなります。
そして復讐しなくていいとなれば、負の感情に包まれずに生きていけます。
アクアは新しい人生を歩むことを望み、スター性も負の感情も喪失したことで目の星が消えたのではないでしょうか。
【推しの子】目の星についてまとめ
ここまで目の星のあるキャラについて調べたり、目の星の意味や色が変化する理由を考察してみたりしてきました。
それらについて次のようにまとめていきます。
いよいよアニメは7月から2期の放送が決定し、原作は映画撮影が佳境に入っていきます。
ハラハラする展開が続きますが、アクアが最後には救われて心の奥底にある幸せな人生という願いが叶うといいなとつい夢を見てしまいます…
また原作142話ではルビーの目からも星が消えるという現象が起きております。
それについてもこちらの記事で考察しておりますのでどうぞご参考ください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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