2022年11月11日に公開となり現在まで(2022年12月6日現在)大ヒット上映中の映画「すずめの戸締り」
色々と気になる謎が多い作品ではありますが、その中の一つでもあるのがすずめの父親ではないでしょうか。
作品中一度も出て来ることもなく語られてもいないその存在について一体誰なのか?
徹底考察してみようと思います。
また、すずめの父親について考察するうちに見えてきた草太(そうた)の父について、そしてすずめと草太の関係についてもまとめてみましたのでご覧ください。
すずめの父親について徹底考察
新海誠監督の大ヒット新作映画「すずめの戸締り」
こちらの作品で謎となっているすずめの父親について考察してみようと思います。
まず作品中にはすずめの父親に関する描写は出てきません。
唯一小説で語られているのが
「私たちは最初から母子家庭であった」
(小説「すずめの戸締り」308ページ)
という記載であります。
つまり、このことからすずめの母親はシングルマザーであったということがわかります。
しかもすずめが生まれた時点から父親はいなかったということになります。
これをどういうことなのか考えられることをまとめてみましたのでご覧ください。
この二つである可能性が大きいのかと思いました。
しかし、離婚をしたという場合ですと父親は生きているという事になります。
そうなるとすずめが4歳の時に起きた大地震の時にすずめを迎えに来てくれても良かったのではないかと考えました。
しかし、現実はそうではなかった。
つまりすずめの父親は死別または、すずめの母親と同様地震で行方不明または亡くなったと考えるのがいいのではないでしょうか。
しかし、僕はここに違う別の可能性があると考えました。
すずめの父親は動けない状態にあったのではないのか?
と僕は考えました。
つまりダイジンがすずめの父親なのではないのかと僕は考えました。
その理由について説明しようと思うのですが、その前に草太の父親について考察してみようと思います。
草太の父親について
すずめの父親がダイジンであるという事の理由について知ってもらうためにも必要だと思うのが草太の父親について考察することだと僕は思っております。
では、草太の父親なのですが、こちらについても作品中には語られておりません。
草太は祖父である羊郎に育てられたと描かれております。
ただ、推測できるのは草太の家は代々伝わる閉じ師の家系という事。
つまりは草太の父親も閉じ師であったという可能性は高いと思いました。
そして作品中から推測するにあたって思ったのが閉じ師は要石となる宿命を担っているということでした。
作中要石となってしまった草太。
そして、草太の祖父と親し気に話すサダイジン。
これらの描写から閉じ師は要石となる宿命があるのだと考えました。
※サダイジンの正体についてはこちらの記事で考察しておりますのでご参考下さい。
そこで、これらのことを総合するに草太の父親はダイジンであると僕は思いました。
「あれ?」と思った方もいると思います。
僕は確かに先ほどすずめの父親はダイジンであると考察しました。
それも間違いではありません。
つまりすずめと草太は兄妹であると僕は考察しました。
では、そう思った理由について説明しようと思います。
すずめと草太の関係が兄妹であると思った理由
すずめと草太が兄妹であると思った理由の一つに、すずめには閉じ師の血が流れているのではと思ったことでした。
後ろ戸を閉めることが出来たのがその一番の要因であります。
すずめが後ろ戸を閉めれることに草太も驚いておりましたよね。
確かにすずめは一度常世に行っております。
これが後ろ戸を閉めることが出来る要因であるとも言えますが、この常世に行ったことがあるという事実こそ閉じ師の家系でなくてはできないと言ってもいいのではないでしょうか。
小説にはこのような描写があります。
うしろど。とじし。うぶすな。
(小説「すずめの戸締り」60ページより)
全然知らない言葉なのにどこかで聞いたことがあるような気がする
このように聞いたことのない言葉に反応するすずめ。
これは、すずめの体内に流れている閉じ師の血、すなわちDNAレベルの記憶なのではと僕は考えました。
実はこの二人が兄妹であると仮定すると説明のつく場面があります。
最初に草太を見かけて学校まで行ったすずめが草太を気にして戻るシーンなのですが。
何故すずめはこの時に戻ったと思いますか。
草太がイケメンだったから?
僕は二人が兄妹であるからこそ、この時のすずめは草太に惹かれるものがあって、それで気になって戻ったのではないのかと考えております。
事実この時に草太と出会うことですずめの中に眠っていた閉じ師の血が目覚めたのだと思っております。
そこで二人が兄妹だとすると父親となる存在は誰かと考察してみたところダイジンの存在が浮かび上がっというわけであります。
二人が兄妹である可能性についてはこちらの記事にもまとめておりますのでご参考下さい。
では、次はダイジンが二人の父親であると仮定して、なぜダイジンとなってしまったのかを考察してみようと思います。
ダイジンが要石になった背景について
すずめの父親と草太の父親だと僕が考えますダイジンですが、どのような背景で要石となったのかを考察してみようと思います。
まず始めは草太の父親であったダイジン。
僕は草太が生まれた時に母親は亡くなってしまったのだと考えております。
そして、それに追い打ちをかけるかのように父親であった羊郎から語られた閉じ師としての要石となる運命について。
つまりこの時に羊郎により、要石になって欲しいと懇願されたのではと思いました。
すべてが嫌になってしまった草太の父親はこの時に失踪したのだと思います。
これが、草太が祖父である羊郎に育てられたという事実なのではと考察しました。
そして、失踪した草太の父はすずめの母親である椿芽(つばめ)と出会います。
そこで生まれたのがすずめでありますが、この時に羊郎により行方をつかまれてしまった父親は連れ戻されたのではないでしょうか。
これがすずめの母親がシングルマザーであった真相ではと僕は考えました。
そこで連れ戻された父親は要石ダイジンとされてしまい埋められてしまったというのが僕の考察であります。
こちらの記事でも考察しておりますが、要石となってしまった人間はその時の閉じ師としての実力、そして覚悟がその後の性格や自我に影響するのだと思っております。
ですから力量、覚悟ともに未熟であったダイジンはとても子供っぽい性格であり、すずめのことも草太の事も覚えてはいなかったと僕は考えております。
すずめの父・草太の父についてのまとめ
ここまで、映画「すずめの戸締り」の中でも謎となっていたすずめの父親と草太の父親について考察してきました。
まとめますとこのようになります。
以上が、すずめの父親、草太の父親についての僕の考察となります。
こちらの記事で足りない部分はこちらの記事で補完しておりますので両方の記事を読んでいただければ幸いであります。
あくまで僕なりの考察なのでこんな意見もあるのだなと思ってください。
正直僕もすずめと草太のラブラブハッピーな未来を想像しておりましたので、ダイジンの正体について考えていてこんな考察(妄想)が出てきたことに驚いております‥💦
見た方それぞれに思ったことがあると思います。
皆さんの意見も聞いてみたいと思っております。
また、他にも数々の疑問を感じた点につきましてはいくつかの記事としておりますので、そちらについては下記のリンクにてまとめておりますのでご参考下さい。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
コメント