2022年9月20日放送の「マツコの知らない世界」で「京都のグルメの世界」に出演する「ウスビ・サコ」さん。
1991年に日本に来日し、それから30年間を京都で過ごしてきた方なのですが、2018年に京都精華大学の学長に就任しております。
実はこれは日本の大学で初のアフリカ系の方による大学の学長の就任となる快挙でありました。
この快挙に対して世界中から、特にアフリカ系の方々から驚きと賞賛の声が上がることとなるのですが、ここではこれらの海外の反応を紹介しようと思います。
また、何故このように海外から驚きと賞賛の声が上がることになったのかその背景について。
そして、普段私たちが当たり前にしていたことが海外から驚きの反応を受けているという事例についても合わせてご紹介しようと思います。
これらのことを紹介した上で、今後の自分の行動を今一度見つめ直してみるのもいいのかもしれないなと思いましたのでご覧ください。
ウスビサコさんが京都精華大学の学長になった時の海外の反応について
2018年に京都精華大学の学長に就任したウスビサコさん。
これは日本の大学でアフリカ系の方が初めて学長となった快挙でありました。
このことは海外から、特にアフリカ系の方々から賞賛の声が上がることとなりました。
それらの海外からの反応を一部ではありますがご紹介致します。
と、このようにウスビサコさんに対しての賞賛の言葉もあるのですが、その多くが日本に対しての驚きと賞賛の声でありました。
では、何故ここまで日本が賞賛されることとなったのでしょうか?
その背景について次は紹介しようと思います。
日本が賞賛された背景について
2018年にウスビサコさんが京都精華大学の学長に就任したことに対して、海外からの反応、特にアフリカ系の方々からの日本に対しての驚きと賞賛の声が多く上がったことに対してなのですが。
この背景には世界中のアフリカ系人種に対しての差別が大きくありました。
今でもアメリカでは白人の警官が黒人の住民に対して暴行を加えるという事件が起きてもいますし、何よりウスビサコさんがその差別を体験しております。
ウスビサコさんは1966年にアフリカのマリで生まれ、高校卒業後中国へ留学をするのですが、そこでつらい体験をしております。
留学していたウスビサコさんはじめ、アフリカ系の方々は基本的に奨学金のおかげで生活水準が中国人よりも豊かでありました。
そこでアフリカ人とは裸で木の上に住んでいるんだろうなんてイメージを持っていた中国人の方々から嫉妬を受けることとなります。
このイメージは中国の政府が中国人の生活がアフリカよりも優れているというイメージを植え付けるためのイメージ戦略も少なからずあったようです。
そして、それが吹き出してしまったのが天安門事件から数か月前のことでした。
ウスビサコさんの大学のアフリカ人学生寮に中国人が押し寄せるという事件が発生したそうです。
学生たちはそれぞれの大使館に助けを求め事なきを得たのですが
このことがきっかけでウスビサコさんは中国にはいられないと感じ、当時日本語もわからない状態だったのですが日本に行くことを決めたのだそうです。
このような背景もあったからこそ、日本が賞賛と驚きを受けたのだと思われます。
学長の選挙というと白い巨塔のようなドロドロしたイメージなんかも有りますが、あれはドラマでもありますし、そういうドロドロがあるのは医学部など大きなお金が動く場合だと思われます。
京都精華大学では国籍、人種関係なく同じ土台でチャンスを与えられたそうで、日本の文化をよくわからなかったウスビサコさんが並んでいくのには相当な努力が必要だったとは思います。
しかし、日本の文化をそれも特異性の高いと言われる京都の文化を学びその違和感について発信してきたことを考えればそれが評価されてもおかしくはないと思われます。
このように、チャンスが他に比べてあった環境だったとはいえ、そのチャンスを自ら勝ち取ったウスビサコさん。
そして、ちゃんと努力をした人を評価するというこの大学のようなシステムが日本にあったというアフリカ系の方々からの賞賛と驚きの言葉の数々。
このように日本で当たり前のように起きている出来事または行動が海外からは驚きとして捉えられることは珍しくはありません。
次にはその事例についてご紹介しようと思います。
海外で驚かれる日本人の行動について
日本人が当たり前だと思っている行動でも海外では驚きと思われる事例はいくつもあります。
その中でも一番大きな驚きを与えるのが日本人の礼儀正しさや思いやりの行動ではないでしょうか。
海外の方が驚きの反応を示す日本人の行動についてまとめますとこのようになります。
と、このように私たち日本人が当たり前のように行っている行動ばかりではありますが、海外の方の多くがこれらの行動に対して驚きと感動の反応を示しております。
これらの行動を日本人が当たり前のように取れるのも、昔から続く地域住民とのつながりや学校や家庭での教育なのではと考えます。
幼いころから学校や家庭で当たり前のように行われる思いやりの行動へのしつけ。
そして、それを学んだ子供たちが大人へとなり、脈々と受け継がれていくおもてなしの気持ちやおもいやりの行動。
ウスビ・サコさんは、そのおもてなしや思いやりの気持ちの最たるものが京都にはあるとおっしゃっております。
確かにまわりくどい表現が多いのではありますが、その根底には他人を気遣ったことからでる言葉の数々であったりと、京都のことを学んでいくうちにそれらについて理解してきたということです。
近年では日本でも、近隣住民との関係が希薄になってきたり、他人を思いやる気持ちが薄れてきているのでは?と思わされる事件も目につくようになってきております。
そして、そのことを憂いている多くの方々がウスビ・サコさんをはじめとする海外の方々であったりもします。
やはり、自分たちでは当たり前だと思っていたものが海外の方々には驚きと感動に感じられるように、そこが失われていくのは目に付くのであると思います。
今一度、その方々の声に耳を傾けて、自分たちの行動について見直してみるのもいいのかもしれませんね。
まとめ
ここまで、2022年9月20日放送の「マツコの知らない世界」で「京都のグルメの世界」に出演する「ウスビ・サコ」さんについてのエピソードをご紹介致しました。
1991年に日本に来日し、その後30年間京都に住み特異性のある文化に触れその違和感についてなどを発信し続けてきたウスビサコさん。
その努力が実り2018年には京都精華大学の学長に就任し、アフリカ系の方では初の快挙となります。
そのときに海外からとりわけアフリカ系の住民の方々から賞賛と驚きの反応があったのですが、まとめますとこのようになります。
とこのような反応があったのにはウスビサコさんが中国で受けた差別や、多くのアフリカ系住民の方々が受けてきた多くの差別の数々があったからだと思われます。
また、ウスビサコさんが学長に選ばれた背景には、国籍、人種にとらわれない人材登用があたりまえとなっていた京都精華大学のシステムに大きな要因があったのですが。
この件のように日本人が当たり前だと思っている行動で海外の方が驚きと感動の反応をしめすものが多々あります。
それらについてまとめるとこのようになります。
日本人がこれらの行動を当たり前のようにできる要因としては、昔から続く地域住民との関わり合いや家庭や学校でのしつけが大きいと考えました。
しかし、近年地域住民との関わりが薄れてきたり、思いやりの気持ちが薄れてきている事件が目につくようになってきており、それを憂いている海外の方々が多くなってきております。
やはり日本のいいところが目につくのですから、悪い所にも目が行くのだと思います。
今一度ウスビサコさんをはじめとする海外の方々の声にも耳を傾け、自分たちの行動を改めてみるのもいいのかもしれないと感じました。
世界でも類を見ない、自然に身についていた日本人の美徳が失われてしまうのはとても残念でありますし、もったいないことであると感じました。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
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