2022年11月11日より公開となっている新海誠監督のアニメ映画「すずめの戸締り」
2022年12月25日には興行収入が100億円を超えるという大ヒット作品となっております。
ご覧になられた方も多いかと思いますが、数々の謎や伏線がちりばめられた同作品。
その中でも多くの謎を残したのが「ダイジン・サダイジン」の存在ではないでしょうか。
そこでここではアニメ映画「すずめの戸締り」の登場人物「ダイジン・サダイジン」にスポットを当てた上で、作品のあらすじからその存在の意味について考察してみようと思います。
また、あらすじを読み解く上で他にも気になる作品中の聖地と呼ばれるモデルとなった場所、キャラクターや演じる声優についても紹介していこうと思います。
※ネタバレを含みますので本編視聴後に読むことをお勧めいたします。
・アニメ映画「すずめの戸締り」のあらすじ
・アニメ映画「すずめの戸締り」における「ダイジン」の存在の意味について
・アニメ映画「すずめの戸締り」の聖地について
・アニメ映画「すずめの戸締り」のキャラクター(声優)について
- アニメ映画「すずめの戸締り」における「ダイジン」の存在の意味について
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 九州編 ①あらすじ
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 九州編 ②考察
- 「ダイジン」の存在の意味について 九州編 ③登場人物(声優)
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 九州編 ④聖地
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 四国編 ①あらすじ
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 四国編 ②考察
- 「ダイジン」の存在の意味について 四国編 ③登場人物(声優)
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 四国編 ④聖地
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 関西編 ①あらすじ
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 関西編 ②考察
- 「ダイジン」の存在の意味について 関西編 ③登場人物(声優)
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 関西編 ④聖地
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 東京編 ①あらすじ
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 東京編 ②考察
- 「ダイジン」の存在の意味について 東京編 ③登場人物(声優)
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 東京編 ④聖地
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 東北編 ①あらすじ
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 東北編 ②考察
- 「ダイジン」の存在の意味について 東北編 ③登場人物(声優)
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 東北編 ④聖地
- すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 考察まとめ
アニメ映画「すずめの戸締り」における「ダイジン」の存在の意味について
新海誠監督の作品「すずめの戸締り」について語る上で欠かすことのできない「ダイジン」という存在。
その存在の意味するところはなんだろうかと考えてみようと思います。
本作品は作品の舞台として九州から東北までをつなげた物語となっております。
映画のストーリーあらすじを全国の各舞台ごとに紹介した上でダイジンという存在そのものが何だったのか?
またその行動の意味についての考察を最後にしてみようと思います。
また、各舞台ごとの聖地について、登場するキャラクターの声優についてを紹介していこうと思います。
※ネタバレを含みますので本編視聴後に読むことをお勧めいたします。
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 九州編 ①あらすじ
すずめには繰り返し見る夢があった。
母親を探して歩く幼少期(子供時代)のすずめの記憶。
見つからない母親に不安を覚えながらも広い草原のような場所で母親と思われる女性に声をかけられて振り返る。
夢はいつもそこで終わっていた。
いつも見る同じ夢に涙をうかべ目覚めるすずめに対していつもと変わらない日常が始まる。
すずめの育ての親でもある環とのいつものやりとり。
いつもと変わらない登校風景であったが、その日はちょっと違っていた。
草太(そうた)との出会い
登校途中にすれ違ったイケメンの青年に廃墟の場所を尋ねられ、廃村となった温泉街の場所を教えたすずめ。
これが閉じ師である草太(そうた)との出会いでした。
どこかで見たような記憶のある青年のことが気になったすずめは登校途中に引き返し、草太(そうた)に教えた温泉街に向かいます。
そこはかつては栄えていた温泉街で今は朽ち果ててしまった忘れられた場所。
そこで草太(そうた)を探すすずめ。
ある建物の中のホールの中心にポツンと立つ「扉」を見つけたすずめはその扉に興味を持ち開けてみると、そこには繰り返し夢で見るあの草原が広がっていました。
しかし、その草原へと向かおうと扉の中に足を踏み入れても反対側に通り抜けてしまうだけで草原に行くことはできませんでした。
何度か繰り返すうちにやがてすずめは扉の反対側にあった石を見つけます。
これが後にダイジンとなる要石だったのですが、そんなことはつゆ知らず「すずめ」はこれを抜いてしまいます。
石は抜かれると動物のような姿に変化しその場から消えてしまいました。
呆気に取られたすずめは「扉」を開けたまま学校へと向かいました。
腑に落ちないまま迎えた休み時間、突然緊急地震速報のブザー音が生徒たちの携帯電話から鳴り響き、地震が発生。
すずめはさっき行ったばかりの温泉街の方から巨大な黒い物体(ミミズ)が、空に向かって伸びている様子を目撃します。
友人たちには見えない自分にしか見えていないそのミミズのような黒い物体のある温泉街へ再び戻るとそこには先ほど開けた扉を閉めようとしている「草太(そうた)」の姿を見つけるすずめ。
それを手伝おうとするすずめの姿に驚く草太(そうた)。
しかし、気を取り直しいつもやっているように祝詞のような呪文を唱え持っている鍵で「扉」を締めました。
草太(そうた)は要石が無くなっていることや、「ミミズ」と呼ばれる黒い物体をすずめが目視できたことから状況を察します。
事の重要さを理解した草太(そうた)は事態の解決に向かおうとしますが、怪我をしていることに気づいたすずめにより家へと連れて行かれます。
ダイジンとの出会い~そして愛媛へ
すずめの自宅へと到着した二人。
草太(そうた)は、すずめに事情を説明します。
「ミミズ」と呼ばれる黒い煙のようなもの、これが「後ろ戸」と呼ばれる扉から地上へと這い上がり地面に落ちることで震災が発生するということ。
「後ろ戸」を締める「閉じ師」である自分が全国を回っているということをすずめに話します。
全てを説明し「後ろ戸」を封印する「要石」をすずめが抜いてしまったことが分かったその時、そこに現れた猫の姿の存在、それこそがダイジンでありました。
はじめは弱弱しい猫の姿だったダイジンはすずめの「うちの子になる?」の一言とともに活力を取り戻したのかしゃべりだし、草太(そうた)をすずめの部屋にあった椅子へと変えて逃走します。
それを追いかける椅子となってしまった草太(そうた)。
さらにそれを追いかけるすずめは途中出会う育ての親である叔母の環やその同僚である稔の呼びかけも振り切り、向かったその先は愛媛行きのフェリーでした。
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 九州編 ②考察
映画「すずめの戸締り」の「ダイジン」の存在の意味について考えるときに、九州編で注目するべき点はこちらとなります。
・すずめが見る夢の内容(成長)
・草太についてどこかで会ったことがあると思った感覚(つながり)
・何故すずめにミミズが見えたのか(つながり)
・何故すずめが要石を抜けたのか(つながり)
・ダイジンが「うちの子になる?」の言葉に反応した意味(成長)
考察する上で区分を設けたいと思います。
すずめの成長につながるものは(成長)、草太やダイジンとの関係性につながるものを(つながり)、ダイジンの存在に関係するものについては(ダイジン)と表記いたします。
では、これらの注目点をふまえて最後のまとめ考察のところでダイジンの存在の意味について考察してみようと思います。
考察が気になる方はあらすじとまとめの部分だけを読んでいただいてもいいと思います。
「ダイジン」の存在の意味について 九州編 ③登場人物(声優)
すずめの戸締り九州編で登場したキャラクターと声優をまとめますとこのようになります。
キャラクター名 | 声優 |
岩戸鈴芽(いわとすずめ) | 原菜乃華(はらなのか) |
宗像草太(むなかたそうた) | 松村北斗(まつむらほくと) |
ダイジン | 山根あん(やまねあん) |
岩戸環(いわとたまき) | 深津絵里(ふかつえり) |
岡部稔(おかべみのる) | 染谷将太(そめたにしょうた) |
では、詳しく紹介していこうと思います。
岩戸鈴芽(いわとすずめ) 声優「原菜乃華」

すずめの戸締りの主人公でありヒロイン。
17歳の高校二年生の女子高校生で、震災を経験し、母を亡くし叔母である環に育てられる。
閉じ師の草太との出会いを経て自身の運命が大きく動き出すこととなる。
【声優 原菜乃華(はらなのか)プロフィール】
職業 | 俳優 |
生年月日 | 2003年8月26日(19歳 おとめ座) |
血液型 | A型 |
出身地 | 東京都 |
所属事務所 | トライストーン |
代表作品 | ・すずめの戸締まり(岩戸鈴芽) ・3月のライオン(実写)(幸田香子ー少女時代) |
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宗像草太(むなかたそうた) 声優「松村北斗」
閉じ師と呼ばれる職業につくイケメン男性。
ダイジンに椅子に変えられ大半は椅子として登場
【声優 松村北斗(まつむらほくと)プロフィール】
職業 | 俳優・アーティスト(SixTONES) |
生年月日 | 1995年6月18日(27歳 ふたご座) |
血液型 | B型 |
出身地 | 静岡県 |
所属事務所 | ジャニーズ事務所 |
代表作品 | ・すずめの戸締まり(宗像草太) 【音楽活動】2015年~ SixTONES |
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一見猫だがその正体は西の要石。
その行動・思考はどこか子供っぽいのだが謎が多い。
職業 | 俳優 |
生年月日 | 2014年7月29日(8歳 しし座) |
血液型 | 不明 |
出身地 | 宮城県(推定) |
所属事務所 | テアトルアカデミー仙台校 |
代表作品 | ・すずめの戸締まり(ダイジン・サダイジン) |
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すずめの母親椿芽(つばめ)の妹で、すずめの実質育ての親。
過保護なあまりついつい口うるさくなってしまうこともありすずめを追うためなら全国どこにでも行ってしまう。
職業 | 俳優 |
生年月日 | 1973年1月11日(50歳 やぎ座) |
血液型 | O型 |
出身地 | 大分県 |
所属事務所 | アミューズ |
代表作品 | ・踊る大捜査線 ・カムカムエブリバディ |
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環の務める漁協の同僚。
環に恋心を抱くが、その想いが報われることはあるのだろうか‥。
職業 | 俳優 |
生年月日 | 1992年9月3日 (30歳 乙女座) |
血液型 | A型 |
出身地 | 東京都 |
所属事務所 | トイズファクトリー |
代表作品 | ・ヒミズ ・さよなら歌舞伎町 |
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すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 九州編 ④聖地
映画すずめの戸締りにおいて九州編でモデルとなった風景(聖地)をご紹介致します。
九州編では主にこちらとなります。
・宮崎県日南市
・湯平温泉(大分)/湯の鶴温泉(熊本)
・旧豊後森機関庫(大分)
・フェリーおれんじ四国・九州
では、それぞれについて詳しくご紹介致します。
すずめの戸締り聖地~九州編 ①宮崎県日南市
映画すずめの戸締り、冒頭のすずめの暮らしている町のモチーフは「宮崎県日南市」であるということです。
作品中に出てくる地図アプリ、そして街の風景からも確かに似通った場所が多数あるように思えます。
すずめの戸締り舞台は宮崎県日南市南郷の先、外浦漁港!家から近い笑。
— ★すずうまる(メロンパン)裏垢★🐮 (@aaalove0820424) November 16, 2022
『とのうら』……なるほど。
#すずめの戸締り pic.twitter.com/rHT0e0SWO9
すずめの戸締り聖地~九州編 ②湯平温泉(大分)/湯の鶴温泉(熊本)
こちらはすずめが草太に「この辺りに廃墟はないか?」と聞かれ案内した廃墟のモチーフとなった場所となります。
遠くから見た全体的な町並みは熊本県の湯の鶴温泉。
そして、すずめが歩いていた街並みは大分県の湯平温泉という説が濃厚であります。

ぶら下った提灯や町並みはまさに
作品に出てきた街並みそのものですね。
実際の温泉街は廃墟ではないです。
【湯の鶴温泉 熊本県水俣市湯出】
【湯平温泉 大分県由布市湯布院町湯平】
すずめの戸締り聖地~九州編 ③旧豊後森機関庫
映画「すずめの戸締り」ですずめが草太に案内した廃墟の後ろ戸のあった場所のモチーフとなっているのがこちら大分県にあります「旧備後森機関庫」となります。
【旧備後森機関庫 大分県玖珠郡玖珠町帆足242−7】

想像で作られた場所かと思っていたのですが
まさに作品に出ていた通りの場所で感動すら覚えますね。
すずめの戸締り聖地~九州編 ④フェリーおれんじ四国・九州
映画「すずめの戸締り」ですずめと椅子となってしまった草太がダイジンを追って乗り込んでしまったフェリー。
こちらのモデルとなったのが「フェリーおれんじ四国」と「フェリーおれんじ九州」であります。
二隻とも九四オレンジフェリーが運航しているフェリーで大分県の臼杵港から愛媛県の八幡浜港の間を就航しております。(1日7便)
どうやらフェリーの外観は「フェリーおれんじ四国」内観は「フェリーおれんじ九州」をモチーフにしているのではないかと言われております。

両方の要素を取り込んでいるのかもしれませんね。
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 四国編 ①あらすじ
フェリーに乗り込んだ二人はダイジンを見失ってしまってしまいました。
フェリーの到着先である愛媛県八幡港に降り立ち、この近辺のSNS上でダイジンが話題となっており人気が出ていることを知ります。
草太はすずめに家に帰るように言いますが、それを聞かないすずめ。
椅子が動いていることもSNS上で話題になっており、目立つからという理由ですずめはダイジンを捕まえるまで同行することを草太に約束します。
千果との出会い
SNSでダイジンの場所を確かめながら追うふたりが途中で出会ったのが温泉旅館の娘「千果」でした。
配達中のみかんを落としてしまってそれを拾ってあげたことで知り合ったすずめと千果でしたが、同い年ということもありすっかり意気投合し話し込んでおりました。
その最中に遠くからミミズが出現するのを発見したすずめと草太。
急ぐ二人を乗っていたバイクで案内する千果によって連れられてきたのがかつて千果が通っていた廃校となった中学校でありました。
初めてのすずめによる戸締り~そして神戸へ
そこの玄関の扉が「後ろ戸」になっていることに気づき、椅子となってしまった草太には後ろ戸を閉めることはできず、草太の力を借りたすずめが初めて「後ろ戸」を締めて鍵をかけました。
その時一瞬姿を現したダイジンでしたが再び姿を消します。
その後千果の好意によって自宅である温泉旅館に泊まったすずめと草太。
再三の環からの連絡に辟易していることを千果に愚痴りながらも親交を深めていく二人。
翌日、明石海峡大橋にいるダイジンのニュースを見てすずめと草太の二人は神戸へ向かうことを決意します。
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 四国編 ②考察
映画「すずめの戸締り」の「ダイジン」の存在の意味について考えるときに、四国編で注目するべき点はこちらとなります。
・すずめが千果に語る環との関係性(成長)
・何故すずめに戸締りが出来たのか(つながり)
繰り返しますが、考察する上で区分を設けたいと思います。
すずめの成長につながるものは(成長)、草太やダイジンとの関係性につながるものを(つながり)、ダイジンの存在に関係するものについては(ダイジン)と表記いたします。
では、これらの注目点をふまえて最後のまとめ考察のところでダイジンの存在の意味について考察してみようと思います。
考察が気になる方はあらすじとまとめの部分だけを読んでいただいてもいいと思います。
「ダイジン」の存在の意味について 四国編 ③登場人物(声優)
すずめの戸締り四国編で登場したキャラクターと声優をまとめますとこのようになります。
キャラクター名 | 声優 |
海部千果(あまべちか) | 花瀬琴音(はなせことね) |
では、詳しく紹介していこうと思います。
海部千果(あまべちか) 声優「花瀬琴音」

愛媛でみかんを拾ってあげたことから出会ったすずめと同い年の少女。
家が家族経営の民宿でとても世話焼きな一面がある。
職業 | 俳優 |
生年月日 | 2002年4月22日(20歳 おうし座) |
血液型 | B型 |
出身地 | 東京都 |
所属事務所 | ソニー・ミュージックアーテスティスツ |
代表作品 | ・遠いところ ・舞台東京リベンジャーズ |
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 四国編 ④聖地
映画すずめの戸締りにおいて四国編でモデルとなった風景(聖地)をご紹介致します。
・八幡浜港
・八幡浜駅
・伊予大洲駅
・西条市大
ではそれぞれについて詳しくご紹介していきます。
すずめの戸締り聖地~四国編 ①八幡浜港
すずめと椅子になってしまった草太がフェリーから降り立った場所。
腰に手を当てるすずめが印象的なシーンであります。
場所は愛媛県に実際あるフェリーターミナルでありますが、現在は老朽化のため作品に出ていた建物は建て直されているという事です。
【八幡浜港 愛媛県八幡浜市出島1581番地26】
すずめの戸締り聖地~四国編 ②八幡浜駅
愛媛についたすずめと草太達が電車に乗り換えた駅であります。
駅のホームや、電車が走り出してからの大洲城近くの橋梁などは再現度も高く必見であります。

これは感動ですね。
画像と比較してもまさにそのまんまですね。
【八幡浜駅 愛媛県八幡浜市江戸岡1丁目11−5】
すずめの戸締り聖地~四国編 ③伊予大洲駅
愛媛についたすずめと草太がSNSで話題になっていたダイジンの姿を見つけた場所の一つで、ダイジンが帽子をかぶせられて写真を撮られたホームやそこにあった電車などを見ることができます。

電車の色はまさにいっしょですね!
【伊予大洲駅 愛媛県大洲市中村】
すずめの戸締り聖地~四国編 ④西条市大谷池付近
みかんを落としてしまった千果を助けた場所付近がこのあたりとなります。
ミカンを拾った場所は愛媛県西条市の加茂川の橋じゃないかなぁと思うどうだろう 道幅とか全然違うけど #すずめの戸締まり pic.twitter.com/N8St6ZkOhp
— takora.RIPE (@takora9090) November 12, 2022
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 関西編 ①あらすじ
神戸に向かうと決めたすずめでしたが、神戸に向かうバスが来るのは6時間後でした。
母親の形見であるという草太が乗り移っている椅子の話をしている二人の元に一台の車が止まります。
ルミとの出会い
途方に暮れていたすずめと草太の前に現れたのは、神戸でスナックを経営する二ノ宮ルミでした。
車に乗るように言われ乗ったすずめと草太。
道中打ち解ける一行であったが、ルミが預けるはずだった託児所が急遽休みとなり、子守りの代わりとして神戸にあるルミの自宅に案内されることとなったすずめ達。
子守に悪戦苦闘していた最中、すずめは忙しくなってきたスナックの裏方仕事を手伝うことになります。
ダイジン再び~そして東京へ
スナックの裏方仕事に追われる中、客としてまぎれていたダイジンの存在に気付くすずめ。
草太とともに逃げ出したダイジンを追っていく途中でミミズの存在に気付く二人。
その方角に向かっていくとそこは山中の廃墟となった遊園地でした。
観覧車の「後ろ戸」から「ミミズ」が出現しており、そのそばにはダイジンの姿が。
ダイジンを追う草太とミミズを封じるために向かうすずめと二手に分かれた二人でしたが、そこですずめは観覧車の中にいつも夢で見ている光景を見ることとなります。
見慣れた光景に魅入られてしまい今にも観覧車からおちてしまいそうになるすずめ。
そんな危険なすずめの状態に気付いた草太はあと一歩まで追い詰めたダイジンを取り逃してしまいます。
すずめの救出に向かう草太はすずめに強く呼びかけて意識を取り戻させます。
こうして後ろ戸を封じることに成功した二人でしたが、すずめから事情を聴いて草太が知ったのはすずめが常世と呼ばれる死者の世界を見ることができるということでした。
その後スナックへ戻り帰りを待っていたルミ達と交友を深めるすずめ。
その一方すずめの行き先を知りすずめの後を追いかけようとしている環や自分が身動きの取れない状態になるような不穏な夢を見る草太。
いくつもの不安要素を抱えながらも翌日、東京にいるダイジンがSNSで話題となっているのを発見したすずめと草太は新幹線に乗り東京をめざすこととなります。
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 関西編 ②考察
映画「すずめの戸締り」の「ダイジン」の存在の意味について考えるときに、関西編で注目するべき点はこちらとなります。
・すずめが常世を見れるという事(つながり)
・再び後ろ戸の近くに現れるダイジン(ダイジン)
九州・四国編同様、繰り返しますが、考察する上で区分を設けたいと思います。
すずめの成長につながるものは(成長)、草太やダイジンとの関係性につながるものを(つながり)、ダイジンの存在に関係するものについては(ダイジン)と表記いたします。
では、これらの注目点をふまえて最後のまとめ考察のところでダイジンの存在の意味について考察してみようと思います。
考察が気になる方はあらすじとまとめの部分だけを読んでいただいてもいいと思います。
「ダイジン」の存在の意味について 関西編 ③登場人物(声優)
すずめの戸締り関西編で登場したキャラクターと声優をまとめますとこのようになります。
キャラクター名 | 声優 |
二ノ宮ルミ(にのみやるみ) | 伊藤沙莉(いとうさいり) |
二ノ宮花・空(にのみやはな・そら) | 今津心之介(いまづしんのすけ) 2役 |
スナックアルバイト・ミキ | 愛美(あいみ) |
では、詳しく紹介していこうと思います。
二ノ宮ルミ 声優「伊藤沙莉」

神戸でスナックを経営している女性。
すずめ達が神戸に向かう途中途方に暮れているところを助ける。
職業 | 俳優 |
生年月日 | 1994年5月4日(28歳 おうし座) |
血液型 | A型 |
出身地 | 千葉県 |
所属事務所 | アルファエージェンシー |
代表作品 | ・ひよっこ ・探偵マリコの生涯で一番悲惨な日 |
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ルミの双子の子供達。
子供ながらの鋭さで草太の存在を怪しむが、子供ながらの単純さで椅子となった草太を受け入れる。
職業 | 俳優 |
生年月日 | 2013年7月7日(9歳 かに座) |
血液型 | 不明 |
出身地 | 大阪府 |
所属事務所 | 劇団ひまわり |
代表作品 | ・拾われた男(松戸諭の幼少期役) ・オオサカVampire Significato della vita(舞台) |
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ルミの営業するスナックのアルバイト女性。
お客のあしらいかたもお手の物のベテラン従業員。
職業 | 声優・歌手 |
生年月日 | 1991年12月25日(31歳 やぎ座) |
血液型 | A型 |
出身地 | 兵庫県神戸市 |
所属事務所 | 響 |
代表作品 | ・探偵オペラ ミルキィホームズ ・2ndシングル「カザニア」TVアニメ『現実主義勇者の王国再建記』エンディングテーマ |
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 関西編 ④聖地
映画すずめの戸締りにおいて関西編でモデルとなった風景(聖地)をご紹介致します。
・神戸おとぎの国
・二宮商店街/東山商店街
・新神戸駅
・マクドナルド2号線須磨店
・明石海峡大橋
ではそれぞれについて詳しくご紹介していきます。
すずめの戸締り聖地~関西編 ①神戸おとぎの国
すずめ達が神戸で閉じた後ろ戸となった観覧車のある遊園地であります。
・観覧車の中央のポンデリングのマークが一緒
・観覧車の右側にジェットコースター
・メリーゴーランドの馬の歯がむき出しになっている(回り方は逆回転)
このように一致している点も多く、ここがモチーフだという説が濃厚であります。
なお、遊園地に向かう途中ですずめ達が走っていた道は神戸おとぎの国へ向かう道ではなくて、岡山県にあります遊園地「鷲羽山ハイランド」近辺であると言われております。

どちらにしても遊園地へ向かう道には変わりないという事ですね。
聖地巡礼の時は要注意ですね。
【神戸おとぎの国 兵庫県神戸市北区大沢町上大沢2150 フルーツフラワーパーク内】
すずめの戸締り聖地~関西編 ②二宮商店街/東山商店街
こちらはルミの経営するスナックがある商店街のモチーフとなった場所でありまして、二宮筋商店街と東山商店街がミックスされているようであります。
特徴的な蜘蛛の巣の形をした屋根や商店街の中にある時計などそれぞれのわかりやすい部分が再現されているようであります。
ちなみに作品中では「九宮商店街」という表示になっており、神戸には一宮から八宮まで商店街があり、それと被る事を避けるためにこの名前にしたのではと推測されております。

それでもルミさんの苗字が二ノ宮というのはやはり
なんらかの意図を感じますね。
【二宮商店街 兵庫県神戸市中央区琴ノ緒町】
【東山商店街 兵庫県神戸市兵庫区東山町1丁目12−18】
すずめの戸締り聖地~関西編 ③新神戸駅
神戸から東京へ旅立つすずめをルミが見送った場所がこちらになります。
作品中にもはっきりと駅名も書かれておりましたね。
【新神戸駅 兵庫県神戸市中央区加納町1丁目3−1】
すずめの戸締り聖地~関西編 ④マクドナルド2号線須磨店
こちらは四国から神戸まで向かう途中にすずめ達が立ち寄ったマクドナルドとなります。
【マクドナルド2号線須磨店 兵庫県神戸市須磨区鷹取町1丁目1−6】
すずめの戸締り聖地~関西編 ⑤明石海峡大橋
こちらはすずめの戸締り作品中で、ダイジンが渡っていた淡路島と神戸の隣である明石市を結ぶ大きな橋であります。
作品中では橋のてっぺんを歩いていたダイジンですが、主塔の高さは298.3mもあるためそう考えたら目がくらみそうですよね。
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 東京編 ①あらすじ
ダイジンを追いつつ東京へ向かうすずめと草太。
東京についてから二人が向かったのは実は閉じ師であるとともに教職を目指している大学生だという草太のアパートでした。
そこで二人は要石についての資料を調べることに専念します。
東と西に一つづつある要石、そのうちの一つがここ東京のどこかにあるのだと確信している草太はその場所を調べようとしていたのです。
その時不意に叩かれるドアの音、そこに現れたのが草太の友人である芹沢智也でした。
芹沢の対応をするすずめでしたが、この時に草太が実は教職試験を休んでしまっていた事実を知ることになります。
草太が教職試験を受けれなかったのは自分のせいだと罪悪感にかられるすずめ。
しかしこの時すずめが見たものは上空に浮かぶ巨大なミミズでした。
抜かれたもう一つの要石、そして新たな要石
すずめと草太が共に「ミミズ」のもとへと向かう途中再びダイジンが現れます。
それを追いかける草太でしたが、この時に地下道から吹き出すミミズの姿を確認し、そこにもう一つの要石が、そして後ろ戸があるのだと確信します。
この時強く噴き出し上空へと舞い上がるミミズの姿を見てもう一つの要石が抜かれたと判断する草太は大地震を防ぐためにミミズへと飛び移りました。
そして、それを追いかけるすずめもミミズへと飛び移ります。
東京全域へと広がった巨大なミミズを前に要石へと戻るようダイジンを説得しますが、拒否するダイジン。
そして、この時にすでに要石の役割をダイジンが自分に引き継いでいたことに気づく草太。
意識を失いつつある草太、まさに大地震を迎えようとしているこの瞬間、世界を救う方法は要石となってしまった草太をミミズに突き刺すことでした。
世界を選ぶか草太を選ぶか究極の選択を強いられる中、すずめが下した決断は自身が受けた幼い頃の経験を再び起こしたくないという想いから、草太をミミズに突き刺すというものでした。
消失したミミズ、そして落下していくすずめ。
世界は救われましたが、すずめは草太を失うこととなってしまいました。
幼い頃の夢 突きつけられる絶望的な現実
意識を失ったすずめは幼い頃の夢を見ることとなります。
すずめが持っていた小さな椅子。
今は草太となってしまったその椅子の想い出の夢を。
それは、幼い頃すずめの母であるつばめが誕生日に作ってくれたものでした。
自分がどれだけその椅子を大事に思っていたかを再認識するとともに目を覚ますすずめ。
目を覚ましたそこが東京の後ろ戸のそばだと気づきます。
「後ろ戸」の向こうに見える「常世の世界」
そこにに「要石」となった草太を見つけ救出をしよう何度も扉をくぐろうとしますが、行くことが出来ず絶望するすずめ。
そんな気持ちを逆なでするように現れたダイジン。
「これでずっと一緒」とすずめにすり寄りますが「二度と目の前に現れないで」とすずめに拒絶され、出会った頃の弱弱しい姿へと変化し、立ち去っていきました。
草太の祖父と面会~そして東北へ
東京の後ろ戸を閉め、打つ手はないかと考えるすずめは東京の大学病院に入院しているという草太の育ての親である祖父の羊郎を訪ねることを決意します。
羊郎の前にたどり着いたすずめは全ての事情を説明した上で草太を助ける方法はないかと尋ねますが、「すべて忘れて元いた世界に変えれ」という羊郎。
しかし、自分の命を犠牲にしてでも、大切に想っている草太を助けたいと願うすずめのその想いに羊郎はすずめがくぐれる可能性のある「後ろ戸」について言及します。
その後ろ戸はすずめが幼い頃に迷い込んでしまった常世への入り口となってしまったもの。
唯一の希望を見出したすずめは自分がくぐれる後ろ戸を探すために東北へ行くことを決意し病室を後にします。
病室を出た後の羊郎の元には巨大な猫もう一つの要石であるサダイジンがおり、まるで羊郎と旧知の仲のような口ぶりで話しておりました。
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 東京編 ②考察
映画「すずめの戸締り」の「ダイジン」の存在の意味について考えるときに、東京編で注目するべき点はこちらとなります。
・すずめが要石を刺せるという事(つながり)
・ここまでのダイジンの行動(ダイジン)
・羊郎と親しげに話すサダイジンの存在(ダイジン)
繰り返しますが、考察する上で区分を設けたいと思います。
すずめの成長につながるものは(成長)、草太やダイジンとの関係性につながるものを(つながり)、ダイジンの存在に関係するものについては(ダイジン)と表記いたします。
では、これらの注目点をふまえて最後のまとめ考察のところでダイジンの存在の意味について考察してみようと思います。
考察が気になる方はあらすじとまとめの部分だけを読んでいただいてもいいと思います。
「ダイジン」の存在の意味について 東京編 ③登場人物(声優)
すずめの戸締り東京編で登場したキャラクターと声優をまとめますとこのようになります。
キャラクター名 | 声優 |
芹沢朋也(せりざわともや) | 神木隆之介(かみきりゅうのすけ |
宗像羊郎(むなかたひつじろう) | 松本白鸚(まつもとはくおう) |
岩戸椿芽(いわとつばめ) | 花澤香菜(はなざわかな) |
では、詳しく紹介していこうと思います。
芹沢朋也 声優「神木隆之介」

草太の友人で教師を目指している、口は悪いが、実は草太のことを誰よりも心配している、いわゆるツンデレ。
すずめや環のことをなんだかんだと心配する世話好きな若者。
職業 | 俳優・声優 |
生年月日 | 1993年5月19日(27歳 おうし座) |
血液型 | B型 |
出身地 | 埼玉県 |
所属事務所 | アミューズ |
代表作品 | ・妖怪大戦争(映画) ・君の名は(声優) |
宗像羊郎 声優「松本白鸚」

草太の祖父で閉じ師。
草太の育ての親であり右腕がない、サダイジンと知り合いなど多くの謎に包まれている。
職業 | 俳優・歌舞伎役者 |
生年月日 | 1942年8月19日(80歳 しし座) |
血液型 | B型 |
出身地 | 東京都 |
所属事務所 | フリー |
代表作品 | ・ラマンチャの男(舞台) ・山河燃ゆ(テレビドラマ) |
岩戸椿芽 声優「花澤香菜」

すずめの母親で環の姉、シングルマザーですずめを育てていたが、大地震によって亡くなる。
すずめに椅子を作ってあげるなど手先は器用
職業 | 声優・俳優・歌手 |
生年月日 | 1989年2月25日(33歳 うお座) |
血液型 | AB型 |
出身地 | 東京都 |
所属事務所 | 大沢事務所 |
代表作品 | ・やっぱりさんま大先生(バラエティ・子役) ・五等分の花嫁(声優) |
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 東京編 ④聖地
映画すずめの戸締りにおいて東京編でモデルとなった風景(聖地)をご紹介致します。
・御茶ノ水付近(聖橋・御茶ノ水駅前)
・順天堂大学
・新宿エルタワー
ではそれぞれについて詳しくご紹介していきます。
すずめの戸締り聖地~東京編 ①御茶ノ水付近(聖橋・御茶ノ水駅前)
東京編で聖地の宝庫となっているのがこちら御茶ノ水であります。
すずめが飛び降りた聖橋、ミミズの現れたトンネル。
また、東北に向かおうとしたすずめの前に現れた芹沢と環と口論となった場所御茶ノ水駅のさくら薬局もあります(作中ではきくち薬局と表記)
また、すずめの戸締りとのコラボ自動販売機もあります。
帰る前に少しだけ、すずめの戸締まりの聖地巡礼で御茶ノ水駅行ってきました🚪✨
— まくら (@makura_dbd87) January 15, 2023
聖橋、地下駅入口、コラボ自動販売機…
ウッ最高😭❤️またね!東京〜🚄✨#すずめの戸締まり pic.twitter.com/x6JZQ0rTw4
「すずめの戸締まり」聖地
— ☆神田画報 (@kanda_gaho) January 7, 2023
神田川にかかる聖橋。 pic.twitter.com/DLMITT6nbx
【御茶ノ水聖橋付近 東京都千代田区神田駿河台4丁目 ~文京区湯島1丁目 】
すずめの戸締り聖地~東京編 ②順天堂医院
こちらは作品中に〇天堂という文字が見えておりました。
実際の建物と比べてみてもまさに順天堂医院であることがわかるかと思います。
すずめの戸締まり聖地巡礼^_^
— 大空の海原に (@ark197645) November 11, 2022
順天堂医院です。#すずめの戸締まり#聖地巡礼 pic.twitter.com/o3sUeXDvnY
【順天堂医院 東京都文京区本郷3丁目1−3】
すずめの戸締り聖地~東京編 ③エルタワー
こちらの場所は新宿にある「エルタワー」であります。
東京にミミズが現れた時に映っていたビルですが、平面で見ると「L」の形から名づけられたこのビル
新海誠監督作品と新宿は切っても切れない関係にありますが。
やはり「すずめの戸締り」でも使われておりましたね。

長野県で生まれ育った新海誠監督にとって都会の憧れの象徴だった新宿。
相当な想い入れがありそうですね。
・秒速5センチメートルの主人公がヒロインに会いに行くシーンに新宿駅
・言の葉の庭の舞台は新宿御苑
・君の名はの瀧君が働いているカフェは新宿御苑前、ラストシーンに新宿須賀神社など
・天気の子では都庁や新宿大ガードなど多くの場所が使われている
すずめの戸締まり聖地
— IGR氏 (@tokyogotoseichi) October 12, 2022
既出かもしれないけど、PVに新宿エルタワーの脇が出てた
やっぱり新宿が出ないとね(^^)#すずめの戸締まり pic.twitter.com/nmDvRA8pou
【新宿エルタワー 東京都新宿区西新宿1丁目6−1】
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 東北編 ①あらすじ
草太のアパートへ戻り身支度をしたすずめは駅へ向かいますが、そこにいたのは草太の友人である芹沢でした。
一緒に草太を探すと言う芹沢と押し問答になるすずめ。
さらにそこにすずめを探しに来ていた環も現れ、事態はますます混乱しますが、自分は行くしかないんだと決意するすずめ。
行先を芹沢に指示し、いつのまにか乗り込んでいたダイジンも含めた三人と1匹はそろって東北へと向かうこととなりました。
すれ違う環とすずめ
道中繰り広げられるすずめと環の言い争い。
それは途中止まったパーキングエリアで爆発することとなります。
すずめが寝ている間に環が芹沢に語ったすずめとの出会いの日の事
自分の時間を犠牲にしてまですずめを育ててくれた環。
それに対して罪悪感を感じつつもすずめを縛り付ける環に対して「重すぎる」と言ってしまったすずめ。
環はそこで本心を全てすずめに打ち明けてしまいます。
すずめを引き取ったことで失ってしまった自分の人生、その人生を返してくれと。
その言葉に衝撃を受けるすずめでしたが、環の異様な雰囲気から何かおかしいと気づき、環にとびかかったダイジンによって環がサダイジンに操られていたことがわかります。
巨大な猫の姿をしたサダイジン。
その名前はダイジンから語られましたが、その名前からもう一つの要石なのではと確証はないながらもうすうすは感じるすずめ。
目的もわかりませんでしたが、たった一言「人の手で元に戻してと」言葉を発します。
その言葉によって猫が喋ったと驚く環と芹沢。
驚いたはずみで車は路肩へとはみだし、走行不能となってしまいます。
和解する二人
走行不能となってしまった芹沢の車。
なかなか捕まらないヒッチハイクに業を煮やしたすずめは走っていくと決めます。
しかし、まだ目的地は20㎞以上も離れており、心配した環は近くに合った自転車に乗り込みすずめを追いかけます。
そしてすずめとダイジン・サダイジンを乗せた自転車で、すずめと環は歩み寄ります。
すずめを理解する環、環に謝罪するすずめ。
こうして和解した二人は無事かつてすずめが住んでいた家に到着するのでした。
すべての始まりの地東北~常世へ
かつて住んでいた家は津波によって跡形もなくなっていました。
しかし、自身で埋めた日記のことを思い出し、掘り出した日記に書かれていたことは‥。
大地震が起きた3月11日前後の事とすずめが「後ろ戸」を通った日とその時見た景色でありました。
すずめはは日記を頼りに「後ろ戸」を探そうとしますが、なかなか見つかりません。
ダイジンによって扉は発見されるのですが、扉に導かれたすずめはある事に気づきます。
もしかして、これまでダイジンは「後ろ戸」を開けていたのではなく、開きそうになっていた「後ろ戸」へと導いてくれていたのではと。
そのことをダイジンに対して感謝するすずめ。
そして活力を取り戻したダイジン、そしてサダイジンと共に「常世」へと向かいます。
常世での草太との再会
常世では巨大なミミズが今にも扉から飛び出そうとしていました。
それを食い止めようとするサダイジン。
その間にすずめは要石となってしまった草太と再開します。
なんとか草太を助けたいと要石となった草太を抜こうとするすずめ。
抜いてしまうとミミズが外に出てしまうと説得するダイジン。
しかし、自身が要石となっても草太を助けたいとのすずめの想いに触れダイジンもすずめの手助けをすることを決意します。
完全な要石になる前に無事に草太を抜くことに成功したすずめ。
そして再び人間の姿に戻ることができた草太。
このままではミミズが外に出てしまうという状況の中、再びダイジンが要石の姿に戻り、「すずめの手で元に戻して」と頼みます。
そしてまた、要石と戻ったサダイジンを草太が受け取り、二人は協力してミミズを封印することに成功したのでした。
すべての終わりと始まり~すずめの旅立ち
全てが終わったかと思った矢先「常世」ですずめと草太はさまよい歩く少女の姿を発見します。
それが幼少期のすずめだとわかった時すずめはすべてを悟りました。
かつて母だと思っていた女性の正体、それが自分自身だったのだと。
母の形見である小さな椅子を片手に幼少期の自分と対面するすずめ。
それは幼少期の自分を前へと進めるために必要な事であると同時に現在のすずめも前へと進むための必要なものでありました。
こうして自身の扉を戸締りしたすずめ。
「いってきます」との言葉と共に再び明日へと向かっていくことを決意します。
エピローグ
環と共に宮崎に帰るすずめ。
「後ろ戸」を各地で閉じながら東京へ戻るとひとり電車に乗り込む草太。
再び再開することを約束しつつ二人はここで別れることとなります。
それから数か月後、生きることに前向きになったすずめ。
受験と将来を見据えて勉強も以前よりも頑張り、環とも口喧嘩は多くなったものの、お互い言いたいことを言い合える良好な関係に。
そんなある日すずめの前に姿を現した草太。
大地震のあったあの時言えなかった言いたかった言葉「おかえり」という言葉を草太にかけてすずめは明日という名前の未来へと再び歩き出していくのでした。
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 東北編 ②考察
映画「すずめの戸締り」の「ダイジン」の存在の意味について考えるときに、東北編で注目するべき点はこちらとなります。
・サダイジンの存在(ダイジン)
・環とすずめ、ダイジンとすずめリンクする関係(成長)
・ダイジンのこれまでの行動(ダイジン)
・すずめが要石を抜けてそして刺せるというその意味(つながり)
・サダイジンに対してダイジンが一瞬しか巨大化できないその理由(ダイジン)
・幼少期のすずめと対面する現在のすずめについて(成長)
繰り返しますが、考察する上で区分を設けたいと思います。
すずめの成長につながるものは(成長)、草太やダイジンとの関係性につながるものを(つながり)、ダイジンの存在に関係するものについては(ダイジン)と表記いたします。
では、これらの注目点をふまえて最後のまとめ考察のところでダイジンの存在の意味について考察してみようと思います。
考察が気になる方はあらすじとまとめの部分だけを読んでいただいてもいいと思います。
「ダイジン」の存在の意味について 東北編 ③登場人物(声優)
すずめの戸締り東京編で登場したキャラクターと声優をまとめますとこのようになります。
キャラクター名 | 声優 |
岩戸鈴芽(いわとすずめ)幼少期 | 三浦(みうら)あかり |
では、詳しく紹介していこうと思います。
岩戸鈴芽(すずめ)幼少期 声優「三浦あかり」

すずめの幼少期(4歳)で大地震によって行方不明となっていた母を探すために常世に迷い込む。
職業 | 俳優 |
生年月日 | 2012年7月26日(10歳 しし座) |
血液型 | 不明 |
出身地 | 不明 |
所属事務所 | スペースクラフトジュニア |
代表作品 | ・アニー(舞台) ・マクドナルドハッピーセット(CM) |
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 東北編 ④聖地
映画すずめの戸締りにおいて東北編でモデルとなった風景(聖地)をご紹介致します。
・道の駅 大谷海岸
・三陸鉄道リアス線「織笠駅」
ではそれぞれについて詳しくご紹介していきます。
すずめの戸締り聖地~東北編 ①道の駅 大谷海岸
すずめの実家へ芹沢の車へ向かう途中に寄った道の駅。
サダイジンが環さんに乗り移った場所、クレーンゲームや芹沢の食べていた海鮮ラーメンやソフトクリーム、すずめが食べていたピーナッツクリームサンドなど、見所食べどころ満載の場所です。
すずめの戸締り聖地巡礼、道の駅大谷海岸。#すずめの戸締り#舞台探訪#butaitanbou pic.twitter.com/7UEqMgUbUJ
— なづかり (@nadukari_h) November 12, 2022
道の駅大谷海岸に聖地巡礼行ったときの写真パート1!クレーンゲームまで完全再現されててすごかった😳#道の駅大谷海岸#すずめの戸締まり #聖地巡礼 pic.twitter.com/ZJMBZ5vui7
— ごろねこ@戸締まり27回 (@support_shinkai) December 17, 2022
【道の駅 大谷海岸 宮城県気仙沼市本吉町三島9】
すずめの戸締り聖地~東北編 ②三陸鉄道リアス線「織笠駅」
映画「すずめの戸締り」のラストシーンですずめと草太が別れるシーンで出てきたのが、こちらの岩手県にあります、三陸鉄道リアス線「織笠駅」となります。
連続テレビ小説「あまちゃん」でも取り上げられて有名となった駅で、駅内には「織笠駅ノート」が用意され、訪問者はノートにコメントを残すことができるようになっております。
(現在はすずめの駅ノート)
#すずめの戸締まり
— 百々太 (@aliceonthethigh) January 8, 2023
「織笠駅ノート」
今は「すずめの駅ノート」として続いています。 pic.twitter.com/Oxli7be9vM
”聖地”三陸鉄道 織笠駅
— 岩手をネチネチと有名にする会 (@copoyamase1) November 23, 2022
今話題の映画「すずめの戸締り」に登場し一躍有名に
映画を見た人の話では
露骨に三鉄と分かる釜石行きの列車が登場したり
織笠駅もしっかり駅名表示されていたとのこと
待合室には思い出ノートも
駅周辺には駐車場がないので
聖地詣は三鉄をご利用ください#すずめの戸締り pic.twitter.com/k2gZSYGCKR
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について 考察まとめ
ここまで映画「すずめの戸締り」においてダイジンの存在の意味とは何だったのかについてあらすじから考察してみようと思いあらすじをご紹介してきました。
その上で注目したい点をまとめてきましたがこちらとなります。
・すずめが見る夢の内容(成長)
・草太についてどこかで会ったことがあると思った感覚(つながり)
・何故すずめにミミズが見えたのか(つながり)
・何故すずめが要石を抜けたのか(つながり)
・ダイジンが「うちの子になる?」の言葉に反応した意味(成長)
・すずめが千果に語る環との関係性(成長)
・何故すずめに戸締りが出来たのか(つながり)
・すずめが要石を刺せるという事(つながり)
・ここまでのダイジンの行動(ダイジン)
・羊郎と親しげに話すサダイジンの存在(ダイジン)
・羊郎に右腕がない点(ダイジン)
・サダイジンの存在(ダイジン)
・環とすずめ、ダイジンとすずめリンクする関係(成長)
・ダイジンのこれまでの行動(ダイジン)
・すずめが要石を抜けてそして刺せるというその意味(つながり)
・幼少期のすずめと対面する現在のすずめについて(成長)
これらの注目点は物語のエリア毎に分けられておりますが、途中でも説明しました通りダイジンの存在や行動の意味については(ダイジン)
すずめと草太やダイジンとの関係に関わるものを(つながり)
そしてすずめの成長に関わるものを(成長)として分けております。
では、これらをふまえた上でダイジンという存在の意味について考察してみようと思います。
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について考察 ①サダイジンについて
すずめの戸締りでの謎の多いダイジンの存在の意味を考える時に重要なのがまずはサダイジンの存在ではないでしょうか。
作品中、エリア別に分けた考察の注目点でサダイジンについて関連しているものをまとめるとこのようになります。
・サダイジンの存在(東北)
・羊郎と親しげに話すサダイジンの存在(東京)
・羊郎に右腕がない点(東京)
サダイジンは東の要石であり、作品中に登場したのはすずめと草太がダイジンに導かれ東京へとやって来たときでした。
ここで注目したいのが草太の祖父である羊郎の関係であります。
羊郎と親しげに話すサダイジンの存在
作品中に描かれていたのが羊郎の病室の窓のところに現れたサダイジン。
そしてサダイジンに向かって知り合いのように、そして敬語で話しかける羊郎。
貴女様もついていくのですね‥。あとはよろしくお願いいたします。
すずめの戸締りより引用
具体的なセリフはちょっと忘れてしまいましたが、このようなニュアンスのセリフだったと思います。
これは何を意味しているのかを考察した時僕はこう考えました。
「サダイジンは羊郎の閉じ師の師匠ではないだろうかと」
そしてこうも考えました。
「サダイジンは羊郎の父親かまたは祖父あるいは血縁者だと」
代々家業として閉じ師をやってきた宗像家。
羊郎の閉じ師の師匠であれば、血縁者である可能性が大きいと思います。
かつては羊郎の師匠であり、血縁者であったサダイジンは元々は人間であり、要石となった時に猫の姿になったのだと推測致します。
そのように考えるとダイジンの存在についてもある可能性が浮かび上がると思います。
ダイジンは何者
サダイジンが羊郎と血縁者であるのならダイジンもまた羊郎と血縁者であると僕は考えました。
そこでたどり着いたのが作品中描かれてはいない草太の父親の存在でした。
つまり僕はダイジンは草太の父親であると考察致します。
物心ついたときには羊郎に育てられていた草太。
その理由について考えた時に思ったのが、草太が生まれたばかりの頃に草太の父親は要石になったのではということでした。
恐らくですが、代々閉じ師の家系であった宗像家。
普段は後ろ戸を閉じることを生業としているのですが、有事が起こった際は要石となってこの国を守るという使命もあるのではと考えました。
そこで疑問に思ったのが何故羊郎は要石にならなかったのかでした。
順番からいえば羊郎の師匠であるサダイジンが要石となり、さらにもうひとつの要石となるならば羊郎なのでは?と思えるのですが。
その答えは羊郎に右腕がないことと関係しているのではと考えました。
何故羊郎は要石になれなかったのか
何故羊郎が要石になれなかったのか。
それは右腕がないことと無関係ではないと僕は考えました。
つまり、要石になるためには五体満足であるという条件があるのではと考えました。
恐らく閉じ師として「後ろ戸」を閉めるという中で右腕を失ってしまったと思われる羊郎。
いざ有事が起こり要石が必要となった時に右腕を失ってしまった自分ではその責務を果たせないことに気づきます。
そこで代わりにその責務を果たすこととなったのが草太の父親だったのではないでしょうか。
これならば草太が物心ついたときには羊郎が育ての親だったことにも理由がつくのではないでしょうか。
そして、要石となれなかった悔しさはすずめと話している羊郎からもひしひしと伝わってきます。
だからこそ羊郎はすずめに要石となった草太のことは忘れろ、要石となる事は栄誉なのだと力説したのだと僕は考えました。
以上の事からダイジンは草太の父親であると考察しますが、そうなると実の父親が息子を要石に変えてしまったということになるのですが、それについても理由があるのではと僕は考えました。
次はそのことについて説明します。
ダイジンについて
ここまでダイジンは草太の父親であるということで話を進めてきましたが、そうなると疑問に思うのが、実の父親が息子を要石へと無理やり変えたのかということになります。
これについて説明しようと思ったときに注目したのがダイジンとサダイジンの性格についてであります。
落ち着き払った性格のサダイジン。
一方子供っぽいダイジンですがこの違いはどこから来るのか考えてみました。
要石となった時の性格の違いは生前、人間として生きていた時の閉じ師としての力量が重要なのではと考えました。
羊郎の師匠でもあったサダイジンですが、恐らく閉じ師としての力量はもちろん要石になる時にはその覚悟も十分できていたのだと思います。
ですから要石となってもある程度自我を保つことができたのではないでしょうか。
つまり草太の父親であるダイジンは閉じ師としての力量が未熟であり、また要石になる覚悟もなかった。
そのために自我を失い、あのような子供のような幼い性格になってしまったのではと考えます
それで単純にすずめといたいからという想いからだけで草太を椅子に、そして要石へと変えたのではないでしょうか。
どのような経緯でこのようなことになってしまったのかという考察もあるのですが、それを説明する前にすずめと草太、そしてダイジンの関係性について考えてみたいと思います。
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について考察 ②すずめについて
では、すずめと草太、そしてダイジンとの関係性について考えてみようと思います。
これらについて考えようと思ったときに注目したいのが各エリア毎の考察で注目した(つながり)の部分が重要であると僕は考えました。
・草太についてどこかで会ったことがあると思った感覚(九州)
・何故すずめにミミズが見えたのか(九州)
・何故すずめに戸締りが出来たのか(四国)
・すずめが要石を抜けてそして刺せるというその意味(九州・東京・東北)
・何故すずめが常世に入れたのか(東北)
映画「すずめの戸締り」を見ていて、何故すずめが戸締りをいとも簡単にできるのか。
ミミズの姿を見ることができるのか、また、普通に要石を抜いたり刺したりできるのかと考えたことはありませんか?
もし、この疑問を提示されたときに、誰もが考えるのがすずめは常世に入ったことがあるからと答えるかもしれません。
では、何故すずめは常世に入れたのかと思いますか?
母親に対する想いが強かったためとも考えますが、当時の状況を考えるとそれはすずめだけには当てはまらないと思います。
一般人にはとても無理なことをすずめはやってのけています。
それは戸締りをしているすずめに対する「君は凄いな」という草太の反応からもわかるかと思います。
では、草太を助けたい一心、力になりたいと思うその気持ち「愛情」「恋心」がそれらを可能にしていたのでしょうか。
確かにあり得ることだとは思いますし個人的にはそういう設定大好きです。
しかし、そうなるとこの壮大なすずめの戸締りという作品が急に薄っぺらいものに感じてきますし、何より常世に入れた理由にはなりません。
これらの疑問を解決できる可能性について僕は考察しました。
そこでたどり着いたのが、すずめは宗像家の血縁者ではないのだろうかという事でした。
そのように考えるとすずめには閉じ師としての素質があるわけですから、これらのことができても不思議ではないと考えました。
では、すずめと宗像家にはどのようなつながりがあるのでしょうか?
そう考えた時に注目したのが、すずめの父親についてでした。
作中語られていないすずめの父親の存在。
そこにある人物を当てはめるとすずめと宗像家の関係がつながると考えました。
その人物とは、すずめの父親はダイジンではないのかと僕は考察致します。
先ほどまで説明していたようにダイジンは草太の父親であると僕は考えております。
つまり、すずめの父親は草太の父親でもあり、すずめと草太は兄妹であるという考察に至りました。
実はこのように考えると、冒頭草太と初めて会ったすずめがどこか会ったような気がすると思った理由についてもしっくりくるのではないでしょうか。
確かに小さい頃に草太のロングTシャツを見ていてそこからの連想という考えもあるのかと思います。
しかし、それ以上に兄と妹という関係性があったからこそどこか懐かしいという気持ちになったのではないかと考えます。
すずめと草太のラブストーリーを期待している方々からはめちゃくちゃ怒られそうな考察ではありますが、なぜそういう考えになったのかを説明しようと思います。
何故ダイジンがすずめの父だと思ったのか
何故すずめの父親が草太の父親であると僕が考えたのか。
その理由は前述した、草太の父親に閉じ師としての力量がなく、要石となる覚悟もなかったことにつながります。
恐らくなのですが、草太の父親は羊郎から宗像家の人間は有事には要石となることを聞かされたのだと思います。
閉じ師としても未熟だった草太の父親は要石となる覚悟についても持つことはできずにすべてを捨てて逃げ出したのだと考えます。
そこで出会ったのがすずめの母親であるつばめ(椿芽)であったのではないでしょうか。
そしてすずめが生まれたのですが、この時期に草太の父親は、羊郎に行方をつかまれて強制的に連れ戻されて要石となる覚悟もないまま要石にされてしまったのではと僕は考えます。
こう考えることで、草太の父親に要石となる覚悟がなかったことと、すずめに閉じ師と同様の事が出来た理由について説明がつくのではないのかと考えました。
と、ここまで突拍子もない考察を展開してきましたが、ここまでは前置きのようなもので、ここからダイジンの存在の意味について本格的に考察しようと思います。
ダイジンの存在の意味について考えた時に切っては切り離せないのが、すずめの戸締りの作中を通して描かれるすずめの成長であると僕は考えます。
では次はそのことについて説明しようと思います。
すずめの戸締り「ダイジン」の存在の意味について考察 ③すずめの成長
映画「すずめの戸締り」でダイジンの存在の意味について考察するにあたって注目したいのがすずめの成長であります。
それらについてはエリア毎の考察で(成長)と分類した部分に注目してみるとわかると思うのですが、まとめますとこのようになります。
・ダイジンが「うちの子になる?」の言葉に反応した意味(九州)
・すずめが見る夢の内容(九州)
・すずめが千果に語る環との関係性(四国)
・環とすずめ、ダイジンとすずめリンクする関係(東北)
・幼少期のすずめと対面する現在のすずめについて(東北)
すずめの成長は2種類に分かれます。
環との関係性の改善、そして未来という名の明日へ向かっていく前向きな気持ちの獲得ということではないでしょうか。
すずめの成長 ①前向きな気持ちの獲得
すずめが毎日見る夢というのは過去に囚われてしまっていて前へと進めていけない自分を暗示していたのだと思います。
しかし、それは過去の自分と出会い、その後押しをすることで自らも前へと、未来という名の明日へと進んでいけるようになったのだと考えます。
すずめの成長 ②環との関係性
環との関係性ですが、これについては道の駅での二人のやりとりが重要だったと思います。
お互いの本心をさらけ出すことによって、よりお互いの存在を身近なものに感じることができるようになったのではないでしょうか。
やはり言いたいことも言えないような関係であれば、決してうまくはいかないと思います。
そして環との関係以上にすずめは気づかされたのだと思います。
「うちの子になりんしゃいと」環に言われた自分、「うちの子になる?」とダイジンに言った自分。
そして拒絶され拒絶したことのこれらはすずめ自身「自分は同じことをくりかえそうとしていると」気づかせたのではないでしょうか。
本来であれば今のすずめは過去に自分自身に救われたはずのすずめであります。
それなのにまだ過去を引きずっていて前へと進めていない自分。
そんな自分に気が付いたのではないでしょうか。
だからこそ環との関係を改善することができたし、過去の自分ともちゃんと向き合うことができたのだと思います。
では、そんなすずめの成長にダイジンはどのような役割を果たしたのでしょうか?
すずめの成長にダイジンはどのような役割を果たしたのか
すずめの成長にダイジンが果たした役割ですが、あまり多くはありません。
むしろ何もなかったのでは?と思えるほどでもあります。
あえて言うなら結果的にすずめがダイジンである要石を抜いてしまったことから始まった一連の事件。
これらのゴタゴタを経てすずめは成長することができたということでしょうか。
確かにすずめは開いてしまいそうな後ろ戸に自分たちを導いていてくれたんだと気づき「ありがとう」と感謝の気持ちをダイジンに伝えますが。
これってどうなんでしょうね‥?
結果的に確かにそうなんだとは思いますが、その理由って結局は最終的には草太を早く要石にしてすずめと一緒に過ごしたいとの思いからの行動だったのではないのと思えてきます。
つまりはここまでの考察でもわかるようにダイジンも未熟だったということです。
要石としての覚悟もなく、あわよくばその役割も放棄したいとそんな感じでありました。
しかし、最後には自ら要石となる覚悟を決めるわけですが、それは成長したすずめの姿を見たからでした。
人である(僕の考察では実の娘である)すずめが覚悟を決めて草太を助けるために自分が要石になると宣言したその姿を見て、自分の覚悟の無さに気づいたのではないでしょうか。
ダイジン・サダイジンの存在の意味について
ここまで考えてみて気づいたのですが、すずめの戸締りという作品はすずめの成長の物語であり、そしてダイジンの成長の物語でもあるのだなと気づきました。
そして二人の成長を促したのはサダイジンという存在ではないでしょうか。
環に乗り移り秘めていた本心を明かさせ、そしてすずめに自分の過ちを気づかせ、成長したすずめを見てまた自分の過ちに気づいたダイジン。
すべてはサダイジンがいなかったら成立しない物語であります。
ここまで僕が考察してきたようにサダイジンは羊郎の師匠であり親または祖父のような存在であったのだと僕は考えます。
すなわちダイジンやすずめはサダイジンにとっては子孫のようなもの。
未熟であり、思い悩む子孫を手助けするというのが映画「すずめの戸締り」に隠されたテーマであり、またダイジン・サダイジン達の存在する意味であり行動だったのではないのかと考えました。
ある層のファンからは大ブーイングを受けそうな考察ではありますが、しかし、恋愛要素だけでは成立しない関係だなと思い考えたことがきっかけとなり生まれた大妄想であります。
まあ、一つの可能性の物語だと思って受け止めてください。
他にも色々な可能性はあると思います。
それだけ深い設定とストーリーであるのが「すずめの戸締り」という作品であると思っております。
あなたの中の真の「すずめの戸締り」を作ってみるのもいいかもしれませんね。
声優・聖地まとめ
【声優まとめ】
キャラクター名 | 声優 |
岩戸鈴芽(いわとすずめ) | 原菜乃華(はらなのか) |
宗像草太(むなかたそうた) | 松村北斗(まつむらほくと) |
ダイジン | 山根あん(やまねあん) |
岩戸環(いわとたまき) | 深津絵里(ふかつえり) |
岡部稔(おかべみのる) | 染谷将太(そめたにしょうた) |
海部千果(あまべちか) | 花瀬琴音(はなせことね) |
二ノ宮ルミ(にのみやるみ) | 伊藤沙莉(いとうさいり) |
二ノ宮花・空(にのみやはな・そら) | 今津心之介(いまづしんのすけ) 2役 |
スナックアルバイト・ミキ | 愛美(あいみ) |
芹沢朋也(せりざわともや) | 神木隆之介(かみきりゅうのすけ) |
宗像羊郎(むなかたひつじろう) | 松本白鸚(まつもとはくおう) |
岩戸椿芽(いわとつばめ) | 花澤香菜(はなざわかな) |
岩戸鈴芽(いわとすずめ)幼少期 | 三浦(みうら)あかり |
【聖地まとめ】
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