2022年10月7日より公開となりました「七人の秘書 THE MOVIE」
こちらの映画を当日レイトショーで見てきました。
実は僕はドラマもSPも見ておらず映画が初見でありました。
そんな僕が映画を見ての感想と印象に残ったこと、そして玉置宏さん演じる緒方航一の想いについて映画のストーリーより考察してみようと思います。
ネタバレを含みますので、映画を未見の方はご注意ください。
・映画を見ての感想
・緒方航一の本当の想いは何だったのか(考察)
※ネタバレを含みますので映画未見の方はご注意ください。
映画「七人の秘書 THE MOVIE」の内容ネタバレ感想
2022年10月7日より公開となりました「七人の秘書 THE MOVIE」を僕は当日のレイトショー(21:40~上映)で見てきました。
そこで映画を見ての僕の率直な感想についてご紹介しようと思います。
ネタバレを含みますので映画未見の方はご注意ください。
僕ははこちらの作品は「七人の秘書 」についてはドラマでは見たことがなく今回の映画が初見であったのですが、結論から言いますと‥。
「途中まではワクワク見れて引き込まれていたけどラストがイマイチだったかな」ということでした。
途中までワクワク見れた理由については次のようになります。
・不二子(菜々緒)がカッコいい
・五郎丸の子役「川原瑛都」君の演技が秀逸
・九十九道三(鶴瓶師匠)の悪役っぷりが最高
・五月(室井滋)の演技が凄い
・紘一と千代の恋愛ストーリーにドキドキ
と以上の点がとても面白く引き込まれてしまいました。
ではそれぞれについて詳しく説明していきます。
不二子(菜々緒)がカッコいい
僕が2022年10月7日公開されました「七人の秘書 THE MOVIE」こちらを見て楽しいと思えた点の1点目ですが、菜々緒さん演じる「長谷不二子がカッコいい!」と思ったことでした。
これハマり役ですよね。
菜々緒さんの見た目といいその物言いといいまさに役とピッタリ!
特にアクションシーンめちゃくちゃカッコいいですね。
ドレス姿で見せるアクションシーンに見とれてしまいました。
スタイルが良いですから見映えもいいんですよね。
日本一のアクション女優ではなんて思いました(言い過ぎ?)
一人だけ子持ちで相手は誰なんだ?とも思いましたが、ドラマを見たらわかるんでしょうかね?
五郎丸の子役「川原瑛都」君の演技が秀逸
僕が2022年10月7日公開されました「七人の秘書 THE MOVIE」こちらを見て楽しいと思えた点の2点目ですが、川原瑛都君演じる「五郎丸の演技が秀逸だなあ」と思ったことでした。
もう、なんというか憎たらしいというか、見ていて「なんだこのガキンチョ!」と思っちゃいました。
こういう風に見ている人に思わせるのってやはりその人に演技力がないと無理ですよね。
普段の子供とは思えない憎らしい態度もそうなのですが、お父さんである道三に突き放された後に発狂してしまった演技なんかも「子役の演技か?」と思えるほど凄いなと思いました。
ちょっと気になってしまったので、川原瑛都君のプロフィールについて簡単ではありますがまとめてみました。
生年月日:2013年8月2日(9歳 2022年10月8日現在 しし座)
身長:107cm
所属事務所:劇団ひまわり
デビュー作:連続テレビ小説 とと姉ちゃん(村野太一役 2016年)
実は事前に農場の男の子と女の子については調べてはいたのですが、この子については完全に見逃しておりました。(農場の子役二人についてはまとめた記事がありますので参照ください)
川原瑛都君については出演作品などをまとめてみたいとも思っております。
今後の活躍が期待される子役さんですね。
九十九道三(鶴瓶師匠)の悪役っぷりが最高
僕が2022年10月7日公開されました「七人の秘書 THE MOVIE」こちらを見て楽しいと思えた点の3点目ですが、笑福亭鶴瓶師匠が演じていた九十九道三の演技が見事だなあと思ったことです。
見事な悪役っぷりでしたね。
一見温厚なおじいちゃんって感じなのに実は‥。
っていうギャップがまさに鶴瓶師匠に適役でしたし、ほんと怖いし迫力ありましたね。
やっぱり悪役って演技力が求められますよね。
人に憎たらしいとか「こいつなんなん?」と思わせた時点でその演技は成功だと思います。
そういう点からいってもこの鶴瓶師匠の九十九道三役は適役だったと思います。
やられたときもスカッとしましたね(笑)
鶴瓶師匠の悪役と言えば2018年放送の「西郷どん」の岩倉具視を思い出しました。
こういう役にはピッタリではないでしょうか。
五月(室井滋)の演技が凄い
僕が2022年10月7日公開されました「七人の秘書 THE MOVIE」こちらを見て楽しいと思えた点の4点目ですが、室井滋さん演じる鰐淵五月の演技が凄いなと思ったことです。
いや最初見たときから色々ツッコミどころ満載ではありました。

この人秘書なん?
ただの家政婦のおばちゃんじゃ‥?
なんて思ってました。
ギャグ担当なんだなあ‥。
と思ってましたが侮ってました💦
五郎丸君が発狂したときに五郎丸君にビンタをし言った一言‥。
「悲しい時は泣いてもいいんだよ」というセリフに心揺り動かされてしまいました。

さ、さすが大女優‥。
たった一言でこの破壊力‥。
おちゃらけていた普段の姿とのギャップも凄かったですが、やはりそう思わせたのも室井滋さんの演技力があればこそですよね。
ところで、このシーンですが、発狂してしまった五郎丸君が倒したロウソクの火がカーテンに引火してそれが一気に燃え広がり、最終的には屋敷が全焼となったのですが。

こんなに一気に燃え広がるか??
と思ったのですが、そう思った方も多いのではと思います。
なんか火のCGもちょっと不自然ではありましたよねぇ‥。
ツッコミどころ満載なシーンではあったのですが、しかしですね、よくよく考えるとあの場所は北国信州!
北国の乾燥具合をなめちゃいかんと北海道育ちの僕はそう思いました。
実は我が家の湿度計なのですが、つい先月9月までは60%~70%ぐらいだったのですが、10月に入って気温が下がると共に湿度も下がり、現在ではなんと40%になっております。
真冬では20~30%となっていることもあります。
肌も乾燥してカサカサになり全身がかゆくなったり、寝起きでめちゃくちゃ喉が渇いているなんてこともざらにあります。
信州の平均湿度を正確に調べたわけではありませんが、同じ雪国ですし冬の乾燥は同様ではないかと思います。
それが火が一気に広まった理由ではないかと僕は考えます。

しかし、あのCGだけは何とかしてほしかった‥。
安っぽく見えましたよね💦
と、まあ話は脱線してしまいましたが、要するに室井滋さんの演技がすごかったということでした。
紘一と千代の恋愛ストーリーにドキドキ
僕が2022年10月7日公開されました「七人の秘書 THE MOVIE」こちらを見て楽しいと思えた点の5点目ですが、紘一と千代の恋愛ストーリーにドキドキしたことであります。
作中、玉置宏さん演じる緒方紘一と木村文乃さん演じる望月千代の恋模様が描かれておりましたが、これにドキドキさせられちゃいました。
出会いのシーンからなんとなく惹かれあう二人。
そしてラーメン作りを一緒にしているシーン、そして雪深い泉の前でのキスシーンと‥。
「キャ―――――!❤」と内心なった人も多いかと思います。
僕もそうでした。
二人に幸せになって欲しいとそう願いましたが、そうはなりませんでしたね‥。
盛大にネタバレしますが(今までも結構ネタバレ)緒方紘一は実は今回の事件の裏で暗躍していた黒幕でありました。
実はこの一連の流れなのですが、この映画の中で一番引き込まれた点であると共に一番ガッカリした点であるともいえます。
二人の恋模様がどうなるのかハラハラしてみていたその段階と前述した面白いと感じたいくつかの理由とともに面白い映画だと思っておりました。
しかし、その割にその幕引きというか事件の真相が暴かれたときの描写が物足りなく感じました。
では、次になぜ物足りなかったのか?
なぜこの映画のラストがイマイチだったと感じたのかの理由についてご紹介致します。
「七人の秘書 THE MOVIE」ネタバレ感想! ラストがイマイチと感じた理由
2022年10月7日公開されました「七人の秘書 THE MOVIE」を見てラストがイマイチと感じた理由についてなのですが。
事件の黒幕であった玉置宏さん演じる緒方紘一の心情がイマイチわからなかったという点が挙げられます。
千代に対するその想い、そしてこの事件に関与したその動機(理由付け)がはっきりしなくそこが腑に落ちないというのが、ラストがイマイチと感じた理由になります。
では、次では僕なりに緒方紘一の千代に対する想いやこの事件を引き起こした動機についてこうだったのでは?という考察を映画のストーリーから考察してみましたのでご紹介しようと思います。
緒方航一の想いをストーリーより考察
2022年10月7日公開されました「七人の秘書 THE MOVIE」を見てラストがイマイチと感じた理由についてなのですが、玉木宏さん演じる緒方紘一の心理描写が曖昧だったことが挙げられます。
これによりなんだかストーリーがぼやけてしまってラストの黒幕としての存在感、千代に対する裏切りが薄れてしまったのでは?と考えます。
では、どういった点が気になったのかというと次の点があげられます。
・千代に対して最初から好きだったと言っている点
・紘一が犯行を起こした理由は金なのか?人道的な理由なのか?
以上の二点が映画を見ていて、なんだかスッキリしないなと思いました。
では、その詳細についてご紹介しようと思います。
千代に対して最初から好きだったと言っている点
偶然出会った紘一と千代、そこから二人は惹かれあっていくのですが、実は紘一は今回の事件の黒幕ともいえる存在でありました。
それを知った千代が最後に紘一に会いに行ったときに聞きます。
「最初から私を利用するのが目的だったのか?」と。
それに対して「最初から好きだった」と言っておりましたが、これは果たして本心だったのでしょうか?
ここからは僕の考察になるのですが、この「最初から好きだった」という言葉は本心であったと思います。
なぜなら、千代の前で見せていた笑顔、そして千代に自分の理想をわかってほしいと連れてきた泉での情熱的なキス。
その想いは本心であったと僕は思います。
決して千代を利用しようという想いから出た行動ではなくそこは紘一の本心からの行動であったと考えます。
要するに結果的にこうなってしまったのは紘一が自分の考えに妄信的に素直すぎるからなのではと思いました。
父親である道三と千代からも言われておりましたが、あまりにも父親と息子は似すぎていたのだと思います。
道三も自分の悪事をスポンサーたちの前で暴露されたときに悪びれもせずこう言っておりました。
「わしがこの町をよくするんじゃ!この町の若者たちが誇りを持って働けるそんな町をつくるんじゃ!」と。
これは大衆を納得するための口からの出まかせであったのでしょうか?
僕はそうは思いませんでした。
あれこそが道三の本当の想いであって、そしてその理想を達成するためにはどんな手段を使っても構わないというのがその姿なのだと感じました。
そしてそれは紘一にも言えます。
自分の理想である中東に綺麗な水を届ける。
これを達成するためにはどんな手を使っても構わない、と本人は思ってはいなかったかもしれませんが、しかし結果的にそうなってしまっていたのです。
自分の理想は正しいと強く思いすぎているのですよね。
だから、本当は千代にもこの思いを理解してほしかった。
千代を愛していたというのは本当の事だったと思います。
しかし、千代と出会ったときはすでに事は始まっていた。
後には戻れないところまで来ていたのだと思います。
では、次に紘一が目指していた理想について行動していた動機は金が理由だったのか?人道的なものだったのかについてご紹介しようと思います。
紘一が犯行を起こした理由は金なのか?人道的な理由なのか?
僕がスッキリしなかった二つ目の点として紘一がこの犯行を企てた動機(理由)は何だったのだろうかと思った点でした。
紘一がやろうとしていることが明るみに出るにつれてわかった事実、それは中東との泉の取引で得られる18億ドルもの莫大な利益でした。
こうなってくると紘一の目的は莫大な利益を得るためにすべては最初から計画された犯行であると誰もが考えます。
本当にそうだったのでしょうか?
僕はそうは思いませんでした。
先ほども言った通り、全ては自分の考えに素直すぎる点が引き起こしてしまった行動であったと僕は考えます。
九十九の家が嫌で家を出て中東を旅していた紘一。
そこで、中東の水不足の惨状を目の当たりにしたのでしょう。
実際問題中東では人口の60%が水源にアクセスできないという危機的状況になっております。
このような現状は作中でも語られておりましたが、僕たち日本人には正直想像がつきません。
水があることが当たり前の地域にいるのですから水の貴重さは僕もそうなのですが実感はできておりません。
ですから紘一が行動を起こしたきっかけはやはり人道的な面であったのだと僕は考えます。
しかし、その理想を達成するために前述しましたが、父譲りの手段を選ばないという気質が絡んできて結果的にこのような事態を招きそして、18億ドルという利益が発生することとなったのだと思います。
正直、映画のストーリーを見ている限り父親である道三は理想のためには手段を選びませんが、お金に対しても執着はあると考えます。
しかし、そんな父親が嫌で家を飛び出した紘一にはお金に執着するという姿が想像できません。
全ては自分の理想を達成するために行われた人道的な理由であったことは間違いないとは思いますが、あくまでこれは僕の考察にすぎません。
本当はお金が目当てだったということもあったのかもしれません。
そこで考えたのが、このモヤモヤした気持ちを抑えるためには、映画の中で紘一の過去回想編のようなものがあっても良かったのでは?と僕は思いました。
最愛の母を亡くすところから始まり、家が嫌になり出て行き中東で見たこと、そして今回の事件を引き起こすこととなった一連の行動について。
さらに言うならば千代と出会ってからの心情なんかも描写されていればさらに映画に深みが出たのではと僕は考えます。
と、ここまで堅苦しく僕の考えを述べてきましたが、実は映画を見終わって思ったことは別にありました。
今回この映画「七人の秘書 THE MOVIE」は二人で見に行ったのですが、一緒に行った人も言っていたのですが映画を見ての第一声は「ラーメン食べたい!」でした。
萬さんのラーメン、紘一のラーメンと夜のレイトショーで見るには飯テロすぎました💦
この作品の本質は見た人にいかにラーメン食べたいと思わせることにあるのかということがテーマなんだなと思いました(笑)
というのは冗談ではありますが(ラーメン屋には実際行った)
しかし、ドラマを見ずに映画が初見の僕ではありましたが、この作品の本来のテーマは勧善懲悪なのではと感じました。
全員が納得するハッピーエンド、それこそが出演するキャラクター達にはピッタリ合うのにと考えました。
確かに現実的な話、予算もあるでしょうし尺もあったのでしょう。
映画でやるのには不向きな作品だったのかな?と思いました。
なんらかの形で後日談や、先ほど僕が言ったような紘一の心情を明らかにするようなエピソードがあるといいなとは思っております。
まあ、悪いじじいが二人、最後に病室で笑いあうシーンで終わるなんて続編ありますよと言ってるようなもんですよね。
次回作に期待するとともにドラマやなんかも見てみようと思いました。
まとめ
ここまで2022年10月7日より公開となりました「七人の秘書 THE MOVIE」について映画を見ての僕の感想についてご紹介してきました。
映画を見ての感想は「途中まではワクワク見れて引き込まれていたけどラストがイマイチだったかな」
ということでした。
途中までワクワクしていた、楽しめた点についてまとめますとこのようになります。
・不二子(菜々緒)がカッコいい
・五郎丸の子役「川原瑛都」君の演技が秀逸
・九十九道三(鶴瓶師匠)の悪役っぷりが最高
・五月(室井滋)の演技が凄い
・紘一と千代の恋愛ストーリーにドキドキ
また、ラストがイマイチだと感じた点についてまとめますとこのようになります。
・紘一の心情描写がはっきりしなかったため
【具体例】
・千代に対して最初から好きだったと言っている点
・紘一が犯行を起こした理由は金なのか?人道的な理由なのか?
映画の予算や尺の問題もあるのだとは思いますが、映画でこのシリーズ初見の僕でも感じたのがこのキャラクター達ならば水戸黄門のような勧善懲悪もの「正義は勝つ!」って展開がスッキリしたのに。
とそのように思いました。
そのためには疑問に思った紘一の心情描写をはっきりさせるための過去回想編を入れるなどして曖昧な部分を残しては欲しくはなかったです。
しかし、これだけの強烈なキャラクター達にとても魅力を感じたことも事実であります。
まずはテレビドラマを全部見た上で次回作を期待したいと思いました。
結論として、面白そうだと思って見てみたら実際に面白かったのだが不完全燃焼と言ったところでしょうね。
長文となってしまいましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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